メジャーリーグの2025年シーズンが終盤に差し掛かる中、優勝候補と目されるチームの多くは他のチームとの差をつけるための動きを加速させるだろう。
過去数年間と同様、トレードデッドラインはプレーオフ進出を目指すチームが必要な補強を行う絶好の機会となる。一方、将来に焦点を当てたチームは『売り手』となり、即戦力選手を手放し、その代わりとして将来有望な若手選手を獲得しようと努める。
今年もトレードデッドラインまで残り数時間、どんな動きが見られるが注目が集まる。
今年は当初、あるアメリカンリーグの幹部が交渉は全ての側にとって「不合理」と表現したようにあまり動きが見られなかった。ただ、デッドラインが迫るにつれ、どちらも交渉をまとめるべく、『買い手』はオファーを上乗せする可能性、『売り手』は要求を緩和する可能性がある。
交渉成立へ向けたプレッシャーが高まる中、2025年のトレードデッドランに関する情報をおさらいする。
MLBのトレードデッドラインは正確にはいつ?
- 日付:7月31日(木曜日)
- 時刻:東部時間午後6時(日本時間8月1日午前7時)
2025年のMLBトレードデッドラインは、現地時間7月31日(木)午後6時となっている。日本との時差は13時間のため、日本時間では翌8月1日(金)午前7時となる。
MLBのチームはデッドライン後もトレードが可能?
チームは午後6時のトレードデッドラインを過ぎると交渉を行うことはできない。ただし、デッドライン後にトレードのニュースが報じられることもある。これは、デッドライン前にトレードが成立していた場合となる。
トレードは午後6時のデッドラインまでに合意が成立していなければ行われない。
デッドラインに向けて動向が注目される選手
ミッチ・ケラー(パイレーツ、右投手)
ピッツバーグは、コンテンダーにとってローテーションを強化できる中堅先発投手ケラーを移籍させる見通しとされている。パイレーツは10年連続でポストシーズン出場を逃す見込みで『売り手』となる条件は揃っており、妥当なオファーがあればケラーは獲得可能だ。
グリフィン・ジャックス(ツインズ、右投手)
ジャックスは、獲得可能なリリーフ投手の中でも一番の存在であり、彼を必要とするチームは競ってオファーを出すだろう。30歳のジャックスは、今シーズンはセーブを記録していないが、それはジョアン・デュランの陰に隠れていたためだ。リリーフ投手を必要としているチームであれば、ジャックスを獲得してより大きな舞台で彼を起用するだろう。
ディラン・シース(パドレス、右投手)
今季限りで契約満了となるシースに対し、パドレスはフリーエージェントとなる前にその価値を最大限に引き出そうとしている。獲得可能な先発投手リストの中でもシースはトップに名を連ねており、またパドレスも「密かに売り込みを続けてきた」とされているため、決着は近づいていると思われる。
ハリソン・ベイダー(ツインズ、左翼手)
ベイダーの名前はトレード市場で話題となっており、ミネソタはその関心を活かして動き出す可能性がある。外野手の強化を目指すチームは、ベイダーの獲得に積極的な姿勢を示すと予想され、ポストシーズン進出争いの中で彼の名前が話題になる可能性は充分にある。
原文:What time is the MLB trade deadline today? Latest news, rumors & top targets to know for 2025
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
✍️この記事はいかがでしたか? 読後のご意見・ご感想をぜひお聞かせください
MLB関連記事
- 【2025年7月版】MLB移籍情報一覧|主なトレード・契約まとめ
- エウヘニオ・スアレスのトレードの詳細|トレードデッドライン最大の注目株はマリナーズが獲得
- メッツがカーディナルスのクローザー ライアン・ヘルスリーを獲得
- フィリーズがツインズのクローザー ジョアン・デュランを獲得
- ガーディアンズのスティーブン・ボート監督がトレードの噂についてコメント
- Apple TV+で毎週MLB中継 大谷翔平の試合配信も予定される『フライデーナイトベースボール』とは?