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エウヘニオ・スアレスのトレードの詳細|トレードデッドライン最大の注目株はマリナーズが獲得

Dan Treacy

石山修二 Shuji Ishiyama

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トレードデッドラインに向けたこの数日間、ダイヤモンドバックスの三塁手、エウヘニオ・スアレスが移籍することはほぼ確実と見られていた。

このオフにフリーエージェントとなるスアレスはここまで36本塁打を打っており、その打力は終盤戦に向けて打線を強化したいチームから注目されていた。ヤンキースがライアン・マクマーンを獲得したことで事実上争奪戦から撤退し、レッズもまた他の三塁手へ方向転換する中、最終的にマリナーズが争奪戦に勝利し、スアレスを呼び戻す形となった。

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現地30日(水)の夜遅く、ポストシーズン進出の可能性がほぼなくなったダイヤモンドバックスとマリナーズの間でトレードがまとまり、トレードデッドラインに向けて最も注目された選手の行方が決まった。

エウヘニオ・スアレスのトレードの詳細

マリナーズが獲得:

  • エウヘニオ・スアレス(三塁手)

ダイヤモンドバックスが獲得:

  • タイラー・ロックリア(一塁手)
  • ハンター・クラントン(投手) 
  • フアン・ブルゴス(投手)

ダイヤモンドバックスが獲得する交換要員の目玉は一塁手のプロスペクト、タイラー・ロックリアだ。ロックリアは、『MLB Pipeline』 のプロスペクト・ランキングでシアトル・マリナーズの9位とされているが、今シーズンはAAAタコマで打率 .316、19 本塁打、OPS .942 と素晴らしい成績を残している。

ダイヤモンドバックスはまた、マリナーズのプロスペクトの16位と17位であるハンター・クラントンとフアン・ブルゴスも獲得した。24歳のクラントンは2024年にドラフト指名され、ルーキー、A、A+でリリーフ投手としてプレーし、通算18.1イニングで1.96の防御率をマークしている。25歳のブルゴスは今季AAとAAAでリリーフとして25試合に登板し、31.0イニングで0.87の防御率をマークし、今季7月にはメジャー・デビューも果たしている。

スアレスは今季ここまで打率.248、36本塁打、OPS.898の成績を残している。波のある打者ではあるが、34歳にしてこのパワーを持つ打者は野球界でも稀有な存在だ。彼はMLB史上19人目となる「4月中に1試合で4本塁打」を達成し、オールスターブレイク後には最初の4試合で5本塁打を放った。

スアレスは2022年から2023年にかけてマリナーズでプレーし、53本塁打を記録した後、ダイヤモンドバックスにトレードされた。

スアレスの契約

スアレスは今季、1500万ドル(1ドル148円換算で約22億2000万円、以下同)のクラブオプションでプレーでしており、この冬にはフリーエージェントとなる。

マリナーズには2025年以降スアレスと契約がないため、新契約がまとまらなければ単なるレンタル選手となる。空振りが多くはあるが、過去5シーズンで150本塁打をマークしたパワーは、フリーエージェントとなれば最も注目される打者の一人となるはずだ。

ちなみにスアレスはこれまでフリーエージェントになったことがない。2018シーズン前にはレッズと7年6600万ドル(約97億6800万円)の契約延長に合意して7年の契約を全うし、今シーズンもマリナーズのクラブオプションでプレーしている。

スアレスのスタッツ

スアレスはMLB12シーズンで通算312本塁打を打っており、30本塁打以上を記録したシーズンは6シーズンある。2019年にはレッズで自己最多の49本塁打を放った。

年度チーム試合数打率本塁打打点OPS
2014タイガース85.242423.652
2015レッズ97.2801348.761
2016レッズ159.2482170.728
2017レッズ156.2602682.828
2018レッズ143.28334104.892
2019レッズ159.27149103.930
2020レッズ57.2021538.781
2021レッズ145.1983179.713
2022マリナーズ150.2363187.791
2023マリナーズ162.2322296.714
2024ダイヤモンドバックス158.25630101.788
2025ダイヤモンドバックス105.2483687.898
通算成績 1,576.248312918.796

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原文:Eugenio Suarez trade details: Mariner bring back Diamondbacks slugger to bolster lineup
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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Dan Treacy

Dan Treacy is a content producer for Sporting News, joining in 2022 after graduating from Boston University. He founded @allsportsnews on Instagram in 2012 and has written for Lineups and Yardbarker.

石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。