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レギュラーシーズン最終日にもつれ込んだMLBポストシーズンのシナリオは?

Dan Treacy

石山修二 Shuji Ishiyama

レギュラーシーズン最終日にもつれ込んだMLBポストシーズンのシナリオは? image

メジャーリーグ(MLB)のシーズンは長く感じられるが、161試合を戦ってきてもポストシーズンの行方は決まらなかった。

レギュラーシーズン最終日を迎える現地9月28日(日)、アメリカン・リーグではまだ2つの地区で優勝が争われている。トロント・ブルージェイズとニューヨーク・ヤンキースはアメリカン・リーグ東地区優勝と1位シードを狙い、クリーブランド・ガーディアンズはデトロイト・タイガースを逆転してアメリカン・リーグ中地区制覇を目指す。すでに4チームともにポストシーズン進出は決めているが、各地区の優勝の行方が不透明なため、ワイルドカード・シリーズがどのような対戦になるかも分からない。

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ナショナルリーグでは、ポストシーズンの構図がほぼ固まってきているが、まだシンシナティ・レッズとニューヨーク・メッツが最後のワイルドカード枠を争っている。勢いづくレッズと不振のメッツ、ナショナル・リーグ第6シードを勝ち取ったチームが西地区王者ロサンゼルス・ドジャースとの対戦権を手にする。

レギュラーシーズン最終日は全チームが同時刻に試合を行うため、盛り上がることは必至だ。

ここでは、レギュラーシーズン最終日でのア・リーグ東地区とア・リーグ中地区の各シナリオ、および両ワイルドカード争いの状況をまとめる。

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MLB 2025のポストシーズンのシナリオは?

アメリカン・リーグ東地区の優勝の行方

ブルージェイズが地区優勝するシナリオ

ブルージェイズは最終戦に勝利するか、あるいは敗戦してもヤンキースが敗れた場合にはアメリカン・リーグ東地区優勝となる。ブルージェイズはヤンキースに対してタイブレイクで優位に立っているため、ブルージェイズが地区優勝を逃す唯一のシナリオは、自らが敗れてヤンキースが勝利した場合のみである。

ヤンキースが地区優勝するシナリオ

ヤンキースは最終戦に勝利した上でブルージェイズが最終戦に敗れた場合にのみ、アメリカン・リーグ東地区優勝を勝ち取る事ができる。ブルージェイズが直接対決のタイブレイクを制しているため、ヤンキースは自力では優勝を決められず、レイズがブルージェイズに勝利する必要がある。

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アメリカン・リーグ中地区の優勝の行方

ガーディアンズが地区優勝するシナリオ

ガーディアンズは最終戦に勝利するか、あるいは敗れてもタイガースが敗れれば2年連続のアメリカン・リーグ中地区優勝を決めることができる。ガーディアンズはタイガースに対してタイブレイクで優位に立っているため、ガーディアンズが地区優勝を逃す唯一のシナリオは、自らが敗れてタイガースが勝利した場合のみとなる。

タイガースが地区優勝するシナリオ

タイガースは最終戦に勝利した上でガーディアンズが敗れた場合にのみ、アメリカン・リーグ中地区優勝を勝ち取る事ができる。ガーディアンズが直接対決のタイブレイクで優位に立っているため、タイガースがボストン・レッドソックスに勝ったとしても自力で優勝を決めることはできず、ガーディアンズの試合結果次第となる。

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ナショナル・リーグのワイルドカード最終枠の行方

レッズがプレイオフに進出するシナリオ

レッズは最終戦に勝利するか、あるいは敗れた場合でもメッツが敗戦すればポストシーズン進出を確定できる。レッズはメッツに対してタイブレイクで優位に立っており、金曜日に最終枠の座を奪うと、土曜日も守り抜いた。あと1勝でレッズは2013年以来となるフルシーズンでのポストシーズン進出を果たすことになる。

メッツがプレイオフに進出するシナリオ

メッツがポストシーズンに進出するには、最終戦に勝利した上でレッズが最終戦に敗れる必要がある。メッツは金曜日のマーリンズ戦に敗れたことでレッズに抜かれ、ナショナル・リーグのワイルドカード最終枠を失った。土曜日は両チームとも勝利したために順位は変わらなかった。メッツは自力優勝の可能性を失っており、メッツ・ファンは日曜日にメッツの勝利と合わせてブルワーズの勝利も祈る必要がある。

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アメリカン・リーグのワイルドカード

ナショナル・リーグのワイルドカード・シリーズはほぼ確定している。シカゴ・カブスはホームでサンディエゴ・パドレスと戦い、ロサンゼルス・ドジャースはホームでシンシナティ・レッズかニューヨーク・メッツのいずれかと対戦する。

これに対し、アメリカン・リーグは最終戦まで混戦が続いている。

確定しているのはシアトル・マリナーズが第2シードとして、ワイルドカード・シリーズを免除されることだけだ。

ブルージェイズは、ア・リーグ東地区を制した場合には第1シードとなり、ワイルドカード・シリーズを免除される。ヤンキースがア・リーグ東地区を制した場合には、ブルージェイズは第4シードとなり、ワイルドカード・シリーズでレッドソックスかタイガースのいずれかを本拠地に迎えることになる。

ヤンキースも同様に、ア・リーグ東地区を制した場合には第1シードとなり、ワイルドカード・シリーズを免除される。ブルージェイズがア・リーグ東地区を制した場合には第4シードとなり、ワイルドカード・シリーズでレッドソックスかタイガースのいずれかを本拠地に迎えることになる。

ガーディアンズは、ア・リーグ中地区を制した場合には第3シードとなる。タイガースがア・リーグ中地区を制した場合には第6番シードとなる。ガーディアンズが第3シードとなった場合には、ワイルドカード・シリーズでレッドソックスかタイガースのいずれかを本拠地で迎えることになる。第6シードとなった場合には、デトロイトでタイガースと対戦する。

タイガースのシナリオは複雑だ。ア・リーグ中地区を制した場合には第3シードとなり、ガーディアンズをホームに迎える。中地区優勝を逃した場合、日曜日のレッドソックス戦に勝利すれば第5シードとなり、ヤンキー・スタジアムでヤンキースと対戦する。中地区優勝を逃してレッドソックス戦にも敗れれば第6シードとなり、クリーブランドでガーディアンズを対戦することになる。

レッドソックスは日曜日のタイガース戦に勝てば第5シードとなり、ブロンクスでヤンキースと対戦することになる。タイガース戦に敗れた場合、第5シードとなるのはガーディアンズも敗れた場合のみだ。このケースではタイガースが第3シードに浮上し、ガーディアンズは第6シードに落ちる。レッドソックスがタイガース戦に敗れ、ガーディアンズが勝った場合、レッドソックスは第6シードに落ち、クリーブランドでガーディアンズとワイルドカード・シリーズを戦うことになる。一方タイガースは第5シードとなり、ヤンキー・スタジアムでヤンキースと対戦する。

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原文:MLB playoff clinching scenarios for Mets, Yankees, Guardians and more entering final day of 2025 season
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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Dan Treacy

Dan Treacy is a content producer for Sporting News, joining in 2022 after graduating from Boston University. He founded @allsportsnews on Instagram in 2012 and has written for Lineups and Yardbarker.

石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。