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NBAで守備が最高の選手たちは? トップ100をランキング!|NBA 2025-26シーズン

Stephen Noh

坂東実藍 Miran Bando

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NBAで最高の守備を誇る選手は誰なのか。

『スポーティングニュース』では、NBAの2025-2026シーズンに臨む選手たちの守備面をランキング化した。

ここでは、ベスト10を中心にトップ100をまとめる。

NBA 2025-2026シーズンの守備ベスト10

San Antonio Spurs center Victor Wembanyama, Milwaukee Bucks forward Giannis Antetokounmpo

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1. ビクター・ウェンバンヤマ(スパーズ)

昨季後半戦を血栓で欠場していなければ、年間最優秀守備選手を受賞していただろう。必要条件となる通算400試合出場を達成したら、リーグ史上最高のブロッカーとなる可能性を持つ。現在の記録保持者マーク・イートンが1試合平均3.5ブロックなのに対し、ウェンバンヤマは3.7ブロックだ。現在のリーグで8フィート(約244センチ)の彼のウイングスパンを上回る者はいない。ウェンバンヤマはそれを最大限に活用する。

ただ、ブロック以上に見事なのが、シュートを打たせない力だ。ペイント内にウェンバンヤマがいるのを見ると、対戦相手の選手たちはUターンする。『Cleaning the Glass』によると、リム付近にウェンバンヤマがいると、チームが相手に許すショットは3.8%減っているのだ。

昨季、ウェンバンヤマが出場している時のスパーズは、守備でリーグトップ8のレベルだった。だが、彼がいないと30位だったニューオーリンズ・ペリカンズさえ下回る。

ウェンバンヤマほどの5x5(1試合で5得点&5リバウンド&5アシスト&5ブロック&5スティール超)は、リーグの歴史でも類を見ない。ハイライトになるような彼の守備のプレイはSNSでバズる。ニコラ・ヨキッチのソンボル・シャッフルを止めて勝利をもぎ取るという、不可能と思われたことも成し遂げた。ウェンバンヤマはNBA史上最高のディフェンダーとなる可能性がある。弱冠21歳にして、彼はリーグ最高ディフェンダーとしての時代を始めているのだ。

2. エバン・モーブリー(キャバリアーズ)

Evan Mobley

2023年の年間最優秀躍進選手賞の投票で3位となり、昨季は受賞した(2024年は条件となる出場試合に至らず)。24歳にして、モーブリーはすでに守備でバスケットボール界屈指のビッグマンだ。

モーブリーは守備のすべてをこなすことができる。多才で複数のポジションを効果的に守ることが可能だ。クリーブランド・キャバリアーズのゾーンディフェンスにおいてあらゆる位置でプレイし、プレイオフではトップにも立った。7フィート4インチ(約224センチ)のウイングスパンを持つ素晴らしいリムプロテクターで、ウイングのようにフロアをカバーするしなやかさも持つ。昨季の1試合平均7.0ディフェンシブリバウンドはリーグ13位の数字だ。

キャバリアーズはモーブリーをドラフトで指名するまで、守備でリーグ25位のチームだった。それが、彼が加入してからの4シーズンはいずれもトップ10入りを果たしている。モーブリーはその生まれながらの肉体と極めて優れた感覚、そしてあらゆることをこなそうとする姿勢で、エリートクラスとなったチームの守備を支えている。

3. アレックス・カルーソ(サンダー)

Alex Caruso

6フィート5インチ(約196センチ)のガードが、NBAの最高ディフェンダーランキングの上位に位置するなど、普通ではあり得ないことだ。しかし、カルーソはキャリアを通じてそんな見方に打ち勝ってきた。誰が相手でも引くことはなく、プレイオフのウェスタン・カンファレンス第7戦では、ヨキッチさえも効果的に守った。リーグ最高級のガードたちをシャットダウンすることもでき、一方でパワーフォワードや、場合によってはセンターとの肉弾戦もいとわない。

カルーソが特別なのは、そのすべてを投げだすような激しいプレイスタイルのためだ。あちこちに体を投げだし、ルースボールにダイブする回数はプレイオフ最多だった。そしてアグレッシブなのが間違いないだけでなく、教科書のような技術も有している。

現在のNBAでカルーソほどスクリーンをかわすのが優れている選手はいないだろう。まるで紙切れのように相手をかわし、イリーガルスクリーンのファウルを誘う。相手のコーチがシグナルを出すとすぐにそれを読み取り、やろうとしていることを阻む。他を寄せつけない直感で、出場している時は常に相手を苦しめるのだ。

4. バム・アデバヨ(ヒート)

Bam Adebayo

年間最優秀守備選手に選ばれるべきとの声が少ないのは、典型的な受賞者たちのように伝統的なリムプロテクターではないからだ。しかし、彼はブロック数がそれほどでなくてもリーグ屈指のディフェンダーになれることを証明している。その価値を知るには、ボックススコアに表れないことにも目を向けるべきだ。

アデバヨはペリメーターでの守備で有数の存在だが、低い位置で激しいバトルもこなす。積極的に飛び出すプレイや、スクリーンの位置まで上がることもでき、より伝統的なドロップやスイッチも可能で、中央からヒートの強力なゾーンディフェンスを統率する。

他のビッグマンたちに対して際立つのが、スイッチしてガードを守る際の敏捷性や素早い手の動き、そしてフットワークだ。ブロックを量産するわけではないが、ヘルプの守備が素晴らしく、相手のドライブを阻んだり、ウィークサイドからショットを防ぐ。コートに立てば常にチームのリバウンドに大きくポジティブなインパクトを与える堅実なリバウンダーだ。

5. ダイソン・ダニエルズ(ホークス)

Dyson Daniels

リーグ屈指の愛称「グレート・バリア・シーフ」にとてもふさわしい選手だ。昨季は見事な出来で、スポーティングニュースの年間最優秀守備選手に選ばれた。

ディフレクションとスティールに関しては別格だ。229スティールは2位に98、443ディフレクションは171もの差をつけてトップだった。パスレーンに飛び込むタイミング、ボールをはたくタイミングやそのはたき方、ヘルプにいくためのポジションどり、自分が望むように相手を誘導する術と、見事なセンスで相手を悩ませる。タイミングに関しては別次元だ。

スティールが多い選手は、ギャンブルを仕掛け、味方のポジションを崩すことがある。だが、ダニエルズはそれがほとんどない。堅実に保ち、賢明に狙う。ボールに対する守備が素晴らしく、トレイ・ヤングが相手チームに狙われた場合もヘルプする。

ダニエルズは比類なきディフェンダーで、常にビッグプレイを見せてくれる。試合の最も重要な局面でのスティールで、どこからともなく勝利を引き寄せることができるのだ。

6. ドレイモンド・グリーン(ウォリアーズ)

Houston Rockets center Alperen Sengun, Golden State Warriors forward Draymond Green

35歳となり、足さばきは少し失われた。だが、知性はまったくもって健在だ。グリーンはリーグ史上有数の賢いディフェンダーであり、どこに行くべきかや注意すべき相手の傾向など、常にチームメイトに指示を出している。

ゴールデンステイト・ウォリアーズがよりアグレッシブなスタイルでプレイできたのは、リム付近でグリーンがすべてを片づけるからだ。6フィート6インチ(約198センチ)でサイズ不足にも思われるが、ポストディフェンダーとしてもエリートクラスで、その強さを生かしてディフェンシブリバウンドで相手を封じる。縦へのコンテストは教科書どおりで、ポジショニングが素早い。あらゆるプレイを知り、読むことができるからだ。2on1の速攻を止めることに関して、彼以上の選手はいないだろう。

テイクチャージや大量のディフレクション、完ぺきなローテーションに相手のアドバンテージを消し去るなど、グリーンはあらゆることをこなす。引退したら、史上最高級のディフェンダーと評価されるだろう。

7. ルディ・ゴベア(ウルブズ)

Nikola Jokic Denver Nuggets Rudy Gobert Minnesota Timberwolves
(NBA Entertainment)

もはやリーグ最高のディフェンダーとして名前があがることはなくなった。昨季の年間最優秀守備選手の投票では、1票を獲得したのみで13位。だが、歴代最多タイとなる4回の受賞を誇る選手だ。昨季も、もっと多くの得票数にふさわしかった。

ブロックの数は全盛期と比べて落ちている。だが、エリートクラスのリムプロテクターであることは変わらない。相手チームの6フィート(約183センチ)以内のショット成功率は、ゴベア相手だと9.7%も下がっている。相手チームのリム付近でのフィールドゴール成功率で、ウルブズはリーグ3位のチームだが、それはゴベアの存在が大きい。

ペリメーターで守れないことを常に批判されてきた。目立つ失敗もあった。だが、プレイオフでは常にアイソレーションで素晴らしい守備を見せている。
 

8. イビツァ・ズバッツ(クリッパーズ)

Ivica Zubac

昨季はリーグ3位だったロサンゼルス・クリッパーズの守備の中心だった。その体格を生かしてリムを守る。リーグで最も強じんなひとりで、1on1の守備に優れ、ヨキッチのようなビッグマンを守ることもできる。

また、ズバッツはヘルプも素晴らしい。相手のドライブに飛び込んで、イージーなレイアップを阻む。そして一貫して正しいポジションをとっている。リムプロテクションの数字は素晴らしい。相手チームの6フィート(約183センチ)以内のショット成功率は、ズバッツ相手だと9.2%下がる。

9. ジャレン・ジャクソンJr.(グリズリーズ)

Jaren Jackson Jr.

2023年に年間最優秀守備選手賞を受賞し、昨季はオールディフェンシブ・セカンドチームに選ばれた。ブロックの数は全盛期から少し落ちているが、リム付近で強力な存在であることは変わらない。そして彼は機動性も優れている。

7フィート4インチ(約224センチ)のウイングスパンを持ち、そのサイズからすれば敏捷性はエリートクラス。足さばきも素早く、ペリメーターで守ることもできる。ディフレクションとスティールはセンターで常に有数の存在であり、コンテストのタイミングのコツもつかんだ。

アキレス腱は、ディフェンシブリバウンドが平凡である点だろう。そのために、このリストでやや順位を落とすことになった。

10. アンソニー・デイビス(マーベリックス)

年間最優秀守備選手に選ばれたことはない。だが、投票で6回もトップ10入りしている。ブロック王に3回輝き、昨季も1試合平均2.2ブロックで出場試合数の条件を満たしていればリーグ3位だった。

7フィート6インチ(約229センチ)のウイングスパンでブロックを量産し、タイミングも素晴らしく、スピードを生かしてフロアの広範囲をカバーできる。ペイント内では屈強な壁だ。スイッチもうまく、自分よりも小さい選手を抑えることもできる。ウイングスパンを武器にリバウンダーとしても常に素晴らしい。

100%の集中なら、デイビスはリーグで五本の指に入るディフェンダーだ。昨季は普段よりも集中を切らすところがあった。ダラス・マーベリックスにトレードされる前、ロサンゼルス・レイカーズがトランジションの守備を問題としていた一因だった。だが、移籍したことが変化につながるかもしれない。デイビスは才能がある選手だが、以前のように戻るには集中力が必要となる。

NBA 2025-2026シーズンの守備トップ100

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順位

選手チーム
1.ビクター・ウェンバンヤマスパーズ
2.エバン・モーブリーキャバリアーズ
3.アレックス・カルーソサンダー
4.バム・アデバヨヒート
5.ダイソン・ダニエルズホークス
6.ドレイモンド・グリーンウォリアーズ
7.ルディ・ゴベアジャズ
8.イビツァ・ズバッツクリッパーズ
9.ジャレン・ジャクソンJr.グリズリーズ
10.アンソニー・デイビスマーベリックス
11.ヤニス・アデトクンボバックス
12.ハーバート・ジョーンズペリカンズ
13.アサー・トンプソンピストンズ
14.アメン・トンプソンロケッツ
15.ジェイレン・サグスマジック
16.クリス・ダンクリッパーズ
17.チェット・ホルムグレンサンダー
18.ドリュー・ホリデーブレイザーズ
19.ルーゲンツ・ドートサンダー
20.OG・アヌノビーニックス
21.トゥマニ・カマラブレイザーズ
22.アーロン・ゴードンナゲッツ
23.ディロン・ブルックスサンズ
24.カワイ・レナードクリッパーズ
25.ジョナサン・アイザックマジック
26.デリック・ホワイトセルティックス
27.マティース・サイブルブレイザーズ
28.アイザイア・ハーテンシュタインサンダー
29.ジェイデン・マクダニエルズウルブズ
30.クリスタプス・ポルジンギスホークス
31.ミッチェル・ロビンソンニックス
32.ジャレット・アレンキャバリアーズ
33.ジョエル・エンビード76ers
34.ウォーカー・ケスラージャズ
35.ジェイレン・ウィリアムズサンダー
36.タリ・イーソンロケッツ
37.アイザイア・スチュワートピストンズ
38.デレック・ライブリー二世マーベリックス
39.ドノバン・クリンガンブレイザーズ
40.スコッティ・バーンズラプターズ
41.ブルック・ロペスクリッパーズ
42.ドリアン・フィニー・スミスロケッツ
43.パスカル・シアカムペイサーズ
44.ジャバリ・スミスJr.ロケッツ
45.デニ・アブディヤブレイザーズ
46.ケイソン・ウォレスサンダー
47.キーオン・エリスキングス
48.アイザック・オコーロブルズ
49.クーパー・フラッグマーベリックス
50.マーカス・スマートレイカーズ
51.ウェンデル・カーターJr.マジック
52.ジャレッド・バンダービルトレイカーズ
53.ロンゾ・ボールキャバリアーズ
54.ヘイウッド・ハイスミスネッツ
55.ロバート・ウィリアムズ三世ブレイザーズ
56.ニキール・アレクサンダー・ウォーカーホークス
57.ディーン・ウェイドキャバリアーズ
58.ジミー・バトラーウォリアーズ
59.カイル・アンダーソンジャズ
60.ニック・クラクストンネッツ
61.シェイ・ギルジャス・アレクサンダーサンダー
62.ディアンソニー・メルトンウォリアーズ
63.ジョシュ・ハートニックス
64.フレッド・バンブリートロケッツ
65.ジョシュ・オコーギーロケッツ
66.ジェイレン・ジョンソンホークス
67.デリック・ジョーンズJr.クリッパーズ
68.ミケル・ブリッジズニックス
69.デイビオン・ミッチェルヒート
70.フランツ・バグナーマジック
71.ブランディン・ポジェムスキーウォリアーズ
72.モハメッド・ゲイホークス
73.ヤコブ・パートルラプターズ
74.アル・ホーフォードウォリアーズ
75.ケンリッチ・ウィリアムズサンダー
76.ギャリー・ペイトン二世ウォリアーズ
77.アンドリュー・ネムハードペイサーズ
78.コディー・マーティンサンズ
79.スコッティ・ピッペンJr.グリズリーズ
80.ホセ・アルバラードペリカンズ
81.ルーク・コーネットスパーズ
82.キーガン・マレーキングス
83.スティーブン・アダムズロケッツ
84.ジェレミー・ソーハンスパーズ
85.ケンテイビアス・コールドウェル・ポープグリズリーズ
86.ナジ・マーシャルマーベリックス
87.ジェイショーン・テイトロケッツ
88.PJ・ワシントンマーベリックス
89.マイルズ・ターナーバックス
90.アレックス・サーウィザーズ
91.ゼイビアー・ティルマンSr.セルティックス
92.クリスチャン・ブラウンナゲッツ
93.ニコラ・ヨキッチナゲッツ
94.コリン・マレー・ボイルズラプターズ
95.マイルズ・マクブライドニックス
96.ニコラ・バトゥームクリッパーズ
97.ライアン・ダンサンズ
98. AJ・グリーンバックス
99.アーロン・ニスミスペイサーズ
100.ダニエル・ギャフォードマーベリックス

原文:NBA top 100 defenders rankings (1-10): Victor Wembanyama, Draymond Green, and Alex Caruso land on 2025-26 list(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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Stephen Noh

Stephen Noh started writing about the NBA as one of the first members of The Athletic in 2016. He covered the Chicago Bulls, both through big outlets and independent newsletters, for six years before joining The Sporting News in 2022. Stephen is also an avid poker player and wrote for PokerNews while covering the World Series of Poker from 2006-2008.

坂東実藍 Miran Bando

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。