ニューヨーク・ヤンキースの内野手、ジャズ・チザムJr.は、昨年のトレードデッドラインでマイアミ・マーリンズから移籍して来て以来、驚くべき活躍を見せている。
マーリンズ時代は故障に悩まされ、チザムが大きな戦力になるとは考える人は多くなかった。しかし、今季ヤンキース史上3人目となる『30-30(30本塁打30盗塁)』を達成したチザムは、批判者たちの予想を大胆に覆してみせた。
チザムは好成績を残しているだけでなく、この14ヶ月間、ピンストライプのユニフォームを着てプレイしてきたことを楽しんでいるようだ。
NYタイムスのスポーツ専門サイト『The Atletic』のクリス・カーシュナー氏の取材で、チザムは今をどれだけ楽しんでいるか語った。
「ここを離れたくないね。一度ここでプレーしたら、誰も離れたくなくなるだろう」とチザムは語った。
「結局は自分を必要としているかどうかだ。そこが違いだ。『40-40』できる選手が欲しいかどうか?教えて欲しいね」
マイアミでは得ることのできなかった何かが、ニューヨークでチザムの心に触れたのだろう。ファンとの関係性、そんなファンの存在が彼に与える影響が、チザムの2025年シーズンの見事な活躍につながっている。
ヤンキースはチザムのアピールに応え、彼を引き留めるべきなのか? 理由は簡単だろう。ファンは彼を愛している。アーロン・ブーン監督も彼の生産性を認めている。そして何よりチザム自身が現在の環境に満足している。
チザムがフリーエージェントとなるのは来シーズン終了後とまだ余裕はある。その間にコディ・ベリンジャーやトレント・グリシャムら、他の選手たちとの契約も進めなければならない。だがチザムの活躍ぶりを見れば、早めに彼との交渉を始めることを考えておかなくてはいけないだろう。
原文:The Yankees need to keep Jazz Chisholm Jr., and here is why
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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