ロサンゼルス・ドジャースは現在、ウィル・スミス、ダルトン・ラッシング、ベン・ロートベットの3名がメジャー捕手として運用されている。正捕手のスミスが日本時間14日(現地時間13日)に故障者リスト(IL)に入って以降はラッシング、ロートベットの2名体制になっている中、ラッシングが今オフにチームを退団することになるのではないかという見方が浮上しているようだ。米メディア『ドジャースウェイ』が報じている。
現在24歳のラッシングは、2022年ドラフト2巡目(全体40位)でドジャースから指名を受け入団。パンチ力のある打撃を武器にルーキーリーグから順調に昇格を続け、チームはもちろんMLB全体でもトップクラスのプロスペクトとして評価を高めていった。
そして迎えた今季の5月15日(同14日)、ベテラン捕手のオースティン・バーンズと入れ替わる形でメジャー初昇格が実現。スミスが絶対的な正捕手として君臨していることもあり、昇格から現在までは47試合、打率.184、3本塁打、21打点とさほど数字は残せていないが、次代の正捕手としての期待は依然として高く、来季以降どのような成長曲線を描くか注目されている。
「ドジャースの2026年計画から外れつつある3選手」と題した記事の中でスミスに注目した同メディアは、「ラッシングは珍しい立場にある。メジャーで最も経験豊富なロースターの一員でありながら、育成中の新人選手なのだ。スミスの手首負傷により8月には毎日打席に立っていたが、その後に自身もすねの負傷で戦線離脱し、先日復帰したばかりである。今季はチームが彼に期待していたような成績ではないが、打席数が散発的な状況で、メジャーリーガーとして十分な活躍を期待するのは難しい」と現状に言及した。
その上で、「とはいえ、ラッシングがロサンゼルスでプレーするのは今季限りになりそうだ。7月末のトレード期限前には他球団からの関心が集まっており、オフシーズンになっても状況が変わるとは考えにくい。スミスは昨季開幕前に10年総額1億4000万ドル(約207億円)の契約を結んでおり、まだ8年を残している。チームがラッシングを控え捕手として抱え続けたいと思うとは考えにくい。彼はトレード市場ではスタメン候補かつ、スター選手としての価値をまだ保持しているのだから」と予想。来季以降もスミスの控えとして運用を続けるよりは、他球団からの引き合いが強いうちにトレード放出する方がメリットが大きいとチームが判断する可能性を指摘している。
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