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レッドソックスのラファエル・デバース放出で思い出されるムーキー・ベッツのトレードの苦い経験

Billy Heyen

石山修二 Shuji Ishiyama

レッドソックスのラファエル・デバース放出で思い出されるムーキー・ベッツのトレードの苦い経験 image

ボストン・レッドソックスは2020年、ムーキー・ベッツに見合う金額を支払うことを拒否し、彼をロサンゼルス・ドジャースにトレードした。このトレードはレッドソックスにとって苦い経験となっている。

どうやらチームはその時の教訓から学ばなかったようだ。

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レッドソックスは現地15日(日)の夜、サンフランシスコ・ジャイアンツにラファエル・デバースをトレードで放出した。獲得した交換相手には特に目立つ選手はいない。MLBの平均的な投手数人と若手選手2人だ。強いてあげるなら、デバースのスーパースラッガーとしての高額な年俸をジャイアンツが支払うことになるくらいだろう。

ベッツやデバースのような選手は頻繁に獲得できるものではない。過去20年間を見渡しても彼ら二人ほどの選手を擁したことがないチームはリーグにいくつも存在する。

レッドソックスは彼ら2人が揃ってプレーしていた時期があり、さらにはザンダー・ボガーツ(現パドレス)が2人と一緒にプレーしていた時期もあった。だが、、ボガーツもフリーエージェントでパドレスに去っていった。

この3人が去っていく前の2018年、レッドソックスはワールドシリーズを制覇した。今では彼らを手放したことが裏目に出ている。スーパースターへの年俸を支払わなかったとして、その資金をより効果的に再利用できる可能性は非常に少ないのが現実だ。

ベッツは今もロサンゼルスでスター選手として活躍している。デバースがジャイアンツに移籍したことで、3人は全員ナ・リーグ西地区に所属することとなったため、今後数年間はデバース、ボガーツと対戦する機会が増えるだろう。

西海岸はボストンから遠く離れているが、レッドソックスで近年プレイした最も重要な3人の選手はなぜかみんな今ではカリフォルニアを拠点にしている。この事実がレッドソックスの意思決定のまずさを表している。

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原文:Red Sox’s Mookie Betts mistake somehow didn’t prevent Rafael Devers trade nightmare
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


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Billy Heyen

Billy Heyen is a freelance writer with The Sporting News. He is a 2019 graduate of Syracuse University who has written about many sports and fantasy sports for The Sporting News. Sports reporting work has also appeared in a number of newspapers, including the Sandusky Register and Rochester Democrat & Chronicle

石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。