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大谷と本塁打王争いを繰り広げるフィリーズのカイル・シュワーバーの再契約額が高騰

石山修二 Shuji Ishiyama

Hunter Cookston

大谷と本塁打王争いを繰り広げるフィリーズのカイル・シュワーバーの再契約額が高騰 image

フィラデルフィア・フィリーズは2年連続の地区優勝に向け、現在ナ・リーグ東地区の首位に立っている。狙うはアストロズに敗れた2022年以来のワールドシリーズ出場だ。そんな中、カイル・シュワーバーの再契約を巡る状況は依然としてチーム内で懸念材料となっている。

チームメイトのブライス・ハーパーは今年5月の時点で、シュワーバーを失うことは奇妙な感じだろうと認めている

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「先日も話していたんだ」とハーパーは 『MLB.com』の取材で語った。

「『(シュワーバーが)クラブハウスにいなかったら奇妙な感じだろうな』と。彼は素晴らしいリーダーだし、コミュニティ内でも立派な人物だ。素敵な家族を持つ、素晴らしい人間だ。自分たちのチームの核として据えることのできる選手だと思う。(フリーエージェントとなれば)当然大金を手にするだろう。彼はFA市場で獲得競争の起こる選手になる。ホームランを打てる選手だし、クラブハウスを盛り上げてくれる選手で、チームリーダーでもある。自分としては、彼がフリーエージェントにならないことを願うばかりだ。彼は今後数年間、自分たちの力になってくれる選手だ」

だが、シュワーバーが今季これまでのキャリアでも屈指のシーズンを送っていることで、フィリーズは苦しい状況に置かれている。

「彼のキャリア・イヤーは見ていて素晴らしいものだが、結果として、2025年シーズン以降フリーエージェントとなる彼とフィリーズとの再契約は難しいものになっている」と、フィリーズのニュースを伝える『TBOH』のマット・デイビス氏は書いている。

シュワーバーの新契約はフィリーズにとって安くない額になる見通しだ。

「ロサンゼルスのテオスカー・ヘルナンデスと比較されるが、シュワーバーの契約はヘルナンデスが手にした6600万ドル(1ドル147円換算で97億200万円、以下同)をはるかに上回る金額になる可能性が高い。32歳の今、(シュワーバーの)次の契約は1億ドル(約147億円)に迫る金額になるというのが正しいところだろう」と、米スポーツ誌『スポーツ・イラストレイテッド』のニック・ジーグラー氏は書いている

フィリーズはシュワーバーの再契約に全力を尽くすだろうが、DHを必要とするチームがフィリーズを上回るオファーを出す可能性もある。フィリーズはシュワーバーとの再契約が高額契約になることは想定していたが、今の急激な高騰は予想外だっただろう。

今オフのシュワーバーをめぐる獲得競争は激しいものとなることが予想される。そして、シュワーバーが大型契約を手にすることは間違いなさそうだ。

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原文:Phillies' Kyle Schwarber gets massive $100M contract update amid career-year surge
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。

Hunter Cookston

Hunter Cookston began his career as a sportswriter for the Marion Tribune, where he covered local high school football, basketball and baseball. His passion for sports started at the age of four when he played his first year of tee ball. Growing up in Tennessee, he developed a deep love for the Tennessee Volunteers and Atlanta Braves. Hunter is currently attending Tennessee Wesleyan University, where he is pursuing a BA in Sports Communications/Management.