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マリナーズのカル・ラリーがスランプを振り払うような逆転ホーマーで殿堂入り捕手に並ぶ最多本塁打タイ記録を達成

Billy Heyen

石山修二 Shuji Ishiyama

マリナーズのカル・ラリーがスランプを振り払うような逆転ホーマーで殿堂入り捕手に並ぶ最多本塁打タイ記録を達成 image

シアトル・マリナーズのファンが『MVPコール』をしても、ここしばらくの間、カル・ラリー(ローリー)はその声援にふさわしいプレーを見せられていなかった。

だがこの日の一打は、試合展開にとってはもちろんのこと、ラリーの今シーズンにおいても非常に重要な一打となりそうだ。

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現地8日(金)のレイズ戦、2-0とリードされた状況の8回裏、塁上に2人のランナーを置いて打席に立ったラリーはセンターに特大のホームランを放った。これまでのスランプを断ち切るような逆転スリーラン・ホームランだった。

ラリーは一躍、今季の役回りだったスーパーヒーローとして復活を遂げた。

ラリーにとっては今シーズン43号となるホームランだった。  

記録上重要なのは、このホームランがラリーにとって(DHではなく)キャッチャーとして出場する試合で打った35本目のホームランだった点だ。  

これは、アメリカン・リーグでキャッチャーとして出場した選手のシーズン最多本塁打記録に並ぶものだ。1999年に殿堂入り捕手のイバン・ロドリゲス(当時レンジャーズ)はその記録を達成し、アメリカン・リーグMVPを獲得した。

ラリーの打率は7月以降、2割を下回り、ホームランのペースも鈍化していた。

それでも、ラリーは今なおサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)が持つ1シーズンのキャッチャーの最多本塁打記録48本を更新できる位置につけている。50本以上のホームランを記録するチャンスも充分ある。

この日のホームランは、前半の魔法を取り戻そうとする『ビッグ・ダンパー』ラリーにとって、そのきっかけとなる特別な瞬間になり得る素晴らしいスイングだった。

チームはラリーを中心に好調を維持している。ラリーが調子を取り戻せば要注意な存在になる可能性大だ。

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原文:Mariners’ Cal Raleigh ties Hall of Famer’s record with slump-busting, game-winning home run
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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Billy Heyen

Billy Heyen is a freelance writer with The Sporting News. He is a 2019 graduate of Syracuse University who has written about many sports and fantasy sports for The Sporting News. Sports reporting work has also appeared in a number of newspapers, including the Sandusky Register and Rochester Democrat & Chronicle

石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。