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初対戦から17年を経たクレイトン・カーショウとマックス・シャーザーの3000奪三振投手の顔合わせが実現

石山修二 Shuji Ishiyama

Daniel Chavkin

初対戦から17年を経たクレイトン・カーショウとマックス・シャーザーの3000奪三振投手の顔合わせが実現 image

MLB史上屈指の2人の投手であるクレイトン・カーショウとマックス・シャーザーは、現地8日(金)の夜、共に歴史を刻む。

この週末、ドジャースがブルージェイズをホームに迎えるシリーズの第1戦で、カーショウとシャーザーが先発する。カーショウが今シーズン、キャリア通算3000奪三振を達成して以来、初めての投げ合いとなる。元チームメイトである2人はそのキャリアが重なるため常に比較されてきたが、今回の対戦はその歴史に新たな1ページを加えることになる。

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ドジャースとブルージェイズがともに地区首位を走る中、この未来の殿堂入り投手同士の対決は両チームにとって重要な意味を持つが、2人の顔合わせはそれ以上に多くの興味深い意味合いを持つ。

カーショウvsシャーザーの顔合わせが持つ意味とは?

金曜日の夜、ドジャースがブルージェイズ戦で通算3000奪三振を記録した投手同士として、クレイトン・カーショウとマックス・シャーザーが初めて対決する。カーショウは先月、3000奪三振を達成した。シャーザーは2021年のドジャース在籍中に3000奪三振を達成している。

関連記事:ドジャースのクレイトン・カーショウが通算3000奪三振を達成

3000奪三振投手の顔合わせは1980年代には20回と頻繁に見られたが、それ以降では次の3試合しかない。

  • 2006年7月19日:グレッグ・マダックスvsロジャー・クレメンス
  • 2007年9月16日:カート・シリングvsロジャー・クレメンス
  • 2023年9月6日:マックス・シャーザーvsジャスティン・バーランダー

実はこのリストには2008年のランディ・ジョンソンとグレッグ・マダックスの投げ合いも加わる予定だったが、その試合がカーショウとシャーザーが初対戦となる不思議な巡り合わせだった。

カーショウとシャーザーの初対戦はいつ?

2008年9月7日、カーショウとシャーザーがともにルーキーだった当時、ドジャースvsダイヤモンドバックス戦で2人は顔を合わせた。この試合、両者はそれぞれ、将来の殿堂入り選手であるグレッグ・マダックスとランディ・ジョンソンに代わって先発することになった。44歳のジョンソンは怪我のため出場を先発を回避し、42歳のマダックスは次のパドレス戦へと先発をスライドしたためだった。

カーショウとシャーザーはともに高い評価を受けていたプロスペクトで、カーショウは当時20歳だった。2人とも1週間前に行われた同一カードのシリーズでも登板していたが、カーショウはここまでキャリアで17試合で3勝、シャーザーは13試合でメジャー未勝利の投手だった。

(グレッグ・マダックスとランディ・ジョンソンの投げ合いを観戦するために球場に行ったのに、若いマックス・シャーザーとクレイトン・カーショウが代わって出場することになり、がっかりした状況を想像してみてください。)

「カーシュは彼らを6回無失点に抑えていたから」と、ドジャースのジョー・トーリ監督(当時)はこの日、マダックスに代わってカーショウを起用した理由を語った。

「(アダム)ダンをはじめ他の左打者もいるので、(カーショウ起用は)より効果的だろう。それに、(デレク)ロウを中4日で起用できる。向こうには左打者のダンと(スティーブン)ドリューがいることを考えれば、いいマッチアップになる。私たちの方が有利だ。カーシュは気にしないだろう。クラブハウスでは誰も心配していない」

この試合、カーショウは4回3失点、シャーザーは5回3失点と、どちらの投手も長いイニングを投げることはできなかった。試合はドジャースが5-3で勝利したが、いずれの投手にも勝敗はつかなかった。

今回の対戦はカーショウとシャーザーの5度目の対戦となる。2度目から4度目まではドジャースとナショナルズの対戦で、その中には2016年のプレイオフでの対戦も含まれている。

2人の先発投手が最初の対戦から17年後に再び対戦するのは、メジャー史上で12度目となる。

(マックス・シャーザー対クレイトン・カーショウの初対戦は2008年9月7日。17年を隔てて先発投手が再び顔をあわせるのはメジャーでは12回目のことだ。直近4試合は:
2007年:スモルツ/マダックス(1990年)
2007年:ウェルズ/モイヤー(1990年)
2007年:ランディ・ジョンソン/モイヤー(1990年)
1992年:タナナ/ブライレブン(1973年))

3000 奪三振を記録した選手はMLB史上何人?

7月にカーショウはMLB史上20人目の通算3000奪三振を記録した投手となった。カーショウの前の19人目がシャーザーで、彼は2021年この3000奪三振を達成していた。

関連記事:3000奪三振達成者一覧

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原文:How Clayton Kershaw, Max Scherzer are making MLB history after infamous first meeting
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。

Daniel Chavkin

Daniel Chavkin is a Digital Content Producer for The Sporting News. A 2018 graduate from the University of Maryland, he has previously written for Sports Illustrated, NBC Sports and NFLTradeRumors.com.