ニューヨーク・ヤンキースはフアン・ソトを獲得するために多大な代償を支払ったが、彼の在籍期間はわずか1年に終わった。
ソトは、地元紙『ニューヨーク・ポスト』のジョン・ヘイマン氏とのインタビューでその決断に至った今回の交渉の経緯を明かした。
ニューヨーク・メッツはこの週末、フアン・ソトと15年総額7億6,500万ドル(1ドル145円換算で約1,109億2,500万円)の大型契約を結んで以来、初めてヤンキー・スタジアムを訪れる。しかし、ソトはメッツが最初の選択肢ではなかったと明かした。
ヘイマン氏によると、彼の「ナンバーワン」チョイスだったヤンキースは16年7億6,000万ドル(約1102億円)の契約を提示したと言う。
「難しい決断でした。(ヤンキースは)ナンバーワンでしたが…話をまとめることができませんでした」とソトはヘイマン氏に語った。
「しかし、最終的に物事はいい理由があって進むもの。自分たちの行動を信頼しています。この先どうなるか見てみましょう」
ソトのヤンキースでの最初のシーズンは記憶に残るものだった。彼は41本の本塁打を放ち、アメリカン・リーグでトップの128得点をマークした。その活躍もあり、チームはワールドシリーズにも出場したが、ロサンゼルス・ドジャースの前に敗れ去った。
現在、ソトはクイーンズで新しいスタートを切っている。出だしこそつまづいたものの、5月のOPSは1.077と調子を上げ、ここまで43試合で打率.255/出塁率.380/長打率.465を記録している。
一方、『サブウェイ・シリーズ』で顔をあわせる元チームメイト、アーロン・ジャッジは今季絶好調で、シーズン終了時にはアメリカンリーグMVPの最終候補に名を連ねるだろう活躍を見せている。
だが、ヤンキースの今季の成功やジャッジのプレーを見ても、ソトは「もし彼らが自分を獲得していればどれだけ強かったか」と考えたりはしていない。
「いやいや。自分は決断を下しました。その決断に満足しています」とソトはヘイマン氏に語った。
「周りを見渡せば、自分たちは信じられないほど素晴らしいチームです。このチームは今後長期にわたって強いチームであり続けるでしょう」
原文:Juan Soto breaks silence on Yankees fumbling free agency despite being his No.1 choice
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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