現地16日(金)の夜、ニューヨーク・メッツとニューヨーク・ヤンキースが対戦する『サブウェイ・シリーズ』が開幕する。このオフにブロンクス(ヤンキース)からクイーンズ(メッツ)に移籍し、初めての『サブウェイ・シリーズ』を迎えるフアン・ソトがこの対戦について語った。
ソトはメッツと15年7億6,500万ドル(1ドル147円換算で約1124億5,500万円)の契約を結んだ。この契約により、彼はおそらく残りのキャリアをメッツで過ごすことになるだろう。今後何度となく経験するだろうヤンキー・スタジアムへの近場の遠征を前にして、ソトはこのシリーズも他の試合と同じように扱っている。
「サブウェイ・シリーズも、勝利のために戦う連戦の一つに過ぎない」とソトは地元メディア『NJ.com』のマニー・ゴメス氏にスペイン語で語った。
「対戦相手が誰かを気にせず、ただシリーズを勝ち取るために前進し続けることが重要だ。それが私たちの目的だから」
メッツはここまで28勝15敗で、デトロイト・タイガースと並んでメジャーリーグ最多勝をマークしている。ソトもシーズン序盤こそ調子が上がらなかったが、5月に入ってOPSは1.067をマークし、ホームランは5本。4度のオールスター選出経験があるソトは、7億6,500万ドルの契約を手にした理由を示し始めている。
一方、ヤンキースも24勝18敗の成績を残している。アーロン・ジャッジも好調な打撃を見せ、ヤンキースは再び優勝候補の実力を発揮している。メッツとのシリーズは大きな試金石となるだろうが、その上でもソトの存在は無視できない。ヤンキースはソト獲得のために莫大な代償を払いながら結局ワールドシリーズを制覇することができず、1シーズンで手放す結果となってしまった。
ソトを巡る『サブウェイ・シリーズ』のストーリーは注目に値するものだが、両チームが目指すのは勝利だけだ。まだシーズンは先が長く、10月が始まれば、このシリーズも単なる3連戦として記憶されていることだろう。
原文:Juan Soto sends message on facing Yankees for first time since joining Mets
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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