ニューヨーク・メッツの目標はゲームに勝つことにある。フアン・ソトが打率.300と40本塁打をマークするかどうかは関係ない。メッツがやるべきことは試合に勝ち、トップに立つことだ。
ここまでメッツはその目標通り、ナ・リーグ東地区のトップに立っている。序盤戦でソトが直面している苦難を考慮すると、この成績はさらに印象的に映る。
メジャーリーグ史上でも屈指のバッターであるソトは、このオフに15年7億6500万ドル(1ドル142円換算で約1086億円、以下同)の契約を結んだが、今季ここまで自身が期待していたレベルでのプレーができていない。
ソトの成績を見れば、決してそこまで悪いわけではない。OPS+ではリーグ平均を大幅に上回る127を記録し、打率.257/出塁率.378/長打率.410をマークしている。正直、これだけの成績を成績を残せれば、と思うメジャーリーガーは大勢いるはずだ。
しかし、ソトとメッツがもう少し高い期待を抱いていたことは誰しもが知っている。メッツのオーナーであるスティーブ・コーエン氏も『ニューヨークポスト』のポッドキャスト番組の中でジョエル・シャーマン氏とジョン・ヘイマン氏と語り合いながらそのことを認めている。
「彼に聞けば、おそらく『思った通りには進んでいない』と答えるでしょう。ベースボールカードの書いてある通りにはいっていないと」とコーエン氏はソトにの現状について語った。
「だがそうは言っても、彼がやっている多くの細かいことが重要だと私は考えています。カウントを稼ぎ、投手に余分な球を投げさせる、そういうことが本当に重要なんです」
コーエン氏はさらに、現時点ではソトについて心配していないと付け加えた。確かに、もしこの状態がシーズン終了まで続けば不満を覚えるかもしれないが、それでも悪い数字とは言い切れない。
「その上で言うなら、私はフアンのことは心配していません。彼は野球に集中している、根っからのバッターです。この話はシーズンが終わったらしましょう」
今のスタッツが7億6500万ドル(約1086億円)に値する数字かといえば、答えはノーだろう。一部のメッツ・ファンが気にしているのはこの点だ。
とはいえまだ29試合、パニックに陥るには早すぎる。
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原文:Steve Cohen makes Mets' Juan Soto announcement amid early struggles
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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