ジェイコブ・ミシオロウスキーという名前は長く、綴りも難しいが、今のうちに覚えておいた方が良さそうだ。ミルウォーキー・ブルワーズのルーキーは現地20日(金)の夜、1900年以来誰も成し遂げていない快挙を成し遂げた。
この日、ミシオロウスキーはミネソタ・ツインズを相手に7回に入るまで完全試合を継続し、ブルワーズは17対6の大差で勝利を収めた。そのスコアも印象的だが、ミシオロウスキーの投球はさらに素晴らしかった。
身長2メートルの長身右腕は、試合開始から6回までノーヒットを継続し、6月12日のセントルイス・カージナルス戦で負傷退場するまで記録していた5回ノーヒットと合わせて、メジャーリーグ・デビューから11イニング連続ノーヒットを継続した。
1900年以降、先発投手がこれほど長くノーヒットを継続したのはミシオロウスキーが初だ。
また彼はこの試合で6三振を奪ったが、圧巻だったのはウィリー・カストロを96マイルのスライダーで空振りの三振に打ち取った時、空振りしたカストロは勢い余って尻餅をついた。
FILTHY: Jacob Misiorowski just unleashed a 96 MPH slider 🤯 pic.twitter.com/O2fcXNGBJJ
— MLB (@MLB) June 21, 2025
11イニングを通じて、ミシオロウスキーが打たれたヒットはホームランの1安打のみ、自責点2で、11奪三振と好投を続けている。メジャーリーグで2試合に登板し、勝利数(2勝)が被安打数(1安打)を上回った投手もこれまた、1900年以降ではミシオロウスキーひとりしかいない。
この試合はツインズのホーム、ターゲット・フィールドで行われたが、多くのブルワーズ・ファンがスタンドに詰めかけた。7回裏に四球を許した後、マット・ウォルナーに本塁打を打たれて降板した際、ミシオロウスキーはスタンディング・オベーションで送られた。
ミシオロウスキーは100マイル(約160キロ)を超えるボールを29球を投げ、その29球中12球は101マイル(約162キロ)越え、最高速度は102.1マイル(約164キロ)を記録した。
23歳のミシオロウスキーは、メジャー昇格前にも3Aで13試合に登板して80奪三振を記録する圧倒的な投球を披露していた。彼はクロウダー・カレッジで過ごした後、2022年のMLBドラフトで全体63位で指名された。
原文:Jacob Misiorowski makes MLB history on the mound
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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