それは完璧な投球だった。
だが残念ながら、審判の判定は違っていた。
ドジャースの山本由伸は現地19日(木)の夜、パドレス戦の3回表に8球連続のストライクで2つの三振を奪い、3人目の打者に対してもカウント0-2と追い込んでいた。
そして9球目、山本は高めに96マイル(約154キロ)の速球を投げ込んだ。テレビ画面に映し出されるストライクゾーンで見る限り明らかにストライクだった。
しかし、フェルナンド・タティスJr.が見送った球はストライクと判定されなかった。
結果として、山本は今季1度しか記録されていない『イマキュレート・イニング(3者連続三球三振の9球でイニングを終えること)』達成のチャンスを逸することとなった(現地5月18日、マーリンズのキャル・クワントリル)。
Had this been called a strike, it would've been an immaculate inning for Yoshinobu Yamamoto. pic.twitter.com/bdOCBmK3j4
— Fabian Ardaya (@FabianArdaya) June 20, 2025
(判定がストライクだったら、山本由伸はイマキュレート・イニング達成だった)
山本はその後、タティスJr.をスイングアウトの三振に切ってとった。
結果として、9球、ストライク9つ、3三振という完璧なイニングは実現せず、山本は11球で3者連続三振をマークした。
危険な打者を相手に無失点で切り抜けたことは幸いだった。だが、山本とキャッチャーのウィル・スミスはその瞬間、何を逃しのたか知っていたに違いない。
『Baseball Almanac』によれば『イマキュレート・イニング』を達成した投手はMLB史上で115人、山本がその歴史に名を刻む機会を逸したことは残念でならない。
原文:Dodgers' Yoshinobu Yamamoto robbed of rare MLB history by terrible umpire call
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
MLB関連記事
- ドジャースが大谷翔平の次回先発を日本時間23日のナショナルズ戦と公表
- ドジャースのデイブ・ロバーツ監督がマイケル・コンフォートをスタメンから外した理由は?
- カブスのクロウ=アームストロングがチーム史上最速の『20/20』を達成
- MLB(メジャーリーグ)の中継はAmazonプライムビデオで視聴可能?メリットやデメリットも紹介!
- Apple TV+で毎週MLB中継 大谷翔平の試合配信も予定される『フライデーナイトベースボール』とは?