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マリナーズのカル・ラリーがキャッチャーとして史上初のホームランダービー制覇

石山修二 Shuji Ishiyama

Daniel Mader

マリナーズのカル・ラリーがキャッチャーとして史上初のホームランダービー制覇 image

2025年のMLBシーズン前半で見せたカル・ラリー(ローリー)の伝説的な活躍は、バリー・ボンズと比較されるほどで、彼が今年のオールスターゲームでのホームランダービーに参加することを決めた時には大きな期待が集まった。そしてラリーはその期待に見事に応える圧倒的なパフォーマンスをアトランタの観客の前で披露した。

現地14日(月)の夜に行われた2025年のホームランダービーで、ア・リーグのMVP候補に名が挙げられるマリナーズのキャッチャーは3ラウンド合計54本のホームランを放ち、レイズのジュニオール・カミネロを破って優勝を飾った。勝利の鍵はラリーの一貫性だった。ライバルたちのような目を奪う打球はなかったが、ラリーはそのコンパクトなスイングを効果的に活用した。

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父親のトッド・ラリー氏が投げる中、『ビッグ・ダンパー』は第1ラウンドで左右両打席から17本のホームランを放った。その結果、ホームラン数、470フィート(約143メートル)の最長飛距離でブレント・ルカー(アスレティックス)と並んだため、どちらが準決勝に進むのかが注目された。

トラッキングデータに基づいた形で、ラリーの最長飛距離がルッカーよりも1インチ(約2.5センチ)に満たない長さで勝っていたとの判断から、ラリーがルカーを下して準決勝に進出した。その後ラリーは準決勝でオニール・クルーズ(パイレーツ)を、決勝でカミネロを下して優勝したため、結果的にはこの1インチが今年のホームランダービーの分かれ目となった。

スイッチヒッターのキャッチャーとして60本以上のホームランを打つペースで量産し続けるラリーは、ホームランダービーで優勝を果たした史上初のキャッチャーとなった。

2025年ホームランダービーの優勝者は?

カル・ラリーはこの夜、計54本のホームランを放ち、決勝でジュニオール・カミネロを破ってホームランダービーのタイトルを獲得、歴代のスラッガーたちに肩を並べた。オールスターブレーク時点で38本(バリー・ボンズの記録39本に1本差)のホームランを放ったマリナーズのキャッチャーは、ホームランダービーでもそのペースをまったく緩めることはなかった。

(オールスターブレイク時点で38ホーマー。ホームランダービー優勝。『ビッグ・ダンパー』のシーズンは続く🔥)

ラリーは、ホームランダービーで優勝した最初のキャッチャーとなり、子供の頃のビデオで語っていたようにに夢を実現した。

(カル・ラリーが子供の頃、ホームランダービーに出場することを夢見ていたと語ったのは本当だった。 📽️ ⚾️約20年前のビデオ映像。カルは当時8歳(アトランタで投手を務める父親のトッド氏が共有)

2025年ホームランダービー最終結果

ホームラン総数

選手ホームラン数
カル・ラリー(マリナーズ)54
ジュニオール・カミネロ(マリナーズ)44
オニール・クルーズ(パイレーツ)34
バイロン・バクストン(ツインズ)27
ブレント・ルカー(アスレティックス)17
ジェームズ・ウッド(ナショナルズ)16
マット・オルソン(ブレーブス)15
ジャズ・チザムJr.(ヤンキース)3

第1ラウンド

選手ホームラン数
ジェームズ・ウッド(ナショナルズ)16
ブレント・ルカー(アスレティックス)17
ジュニオール・カミネロ(マリナーズ)21
オニール・クルーズ(パイレーツ)21
バイロン・バクストン(ツインズ)20
ジャズ・チザムJr.(ヤンキース)3
カル・ラリー(マリナーズ17
マット・オルソン(ブレーブス)15

第2ラウンド

オニール・クルーズ vs カル・ラリー

シード選手ホームラン数
1オニール・クルーズ(パイレーツ)13
4カル・ラリー(マリナーズ)19

ジュニオール・カミネロ vs バイロン・バクストン

シード選手ホームラン数
2ジュニオール・カミネロ(マリナーズ)8
3バイロン・バクストン(ツインズ)7

決勝

ジュニオール・カミネロ vs カル・ラリー

シード選手ホームラン数
2ジュニオール・カミネロ(マリナーズ)15
4カル・ラリー(マリナーズ)18

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原文:Who won the Home Run Derby in 2025? Full results, HR totals, highlights from MLB dinger contest
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


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石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。

Daniel Mader

Daniel Mader is a Content Producer for The Sporting News. He joined SN in 2024 as an editorial intern following graduation from Penn State University. He has previously written for Sports Illustrated, NBC Sports, the Centre Daily Times, the Pittsburgh Post-Gazette, The Daily Collegian and LancasterOnline. Daniel grew up in Lancaster, Penn., with a love for baseball that’ll never fade, but could also talk basketball or football for days.