ホームランダービーの出場者は誰?|MLBオールスターウィークエンド

Dan Treacy

石山修二 Shuji Ishiyama

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ホームランダービーはアトランタで開催されるMLBオールスターウィークエンドのハイライトの一つであり、その出場枠が確定した。

ホームランダービーの行われる現地7月14日(月)に向け、2週間以上前に最初の2人の出場選手が発表され、オールスターのロスターが確定後、さらなる出場者が順次発表されていった。

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すでに一部のスター選手は既にホームランダービーに出場しないことを表明している。アーロン・ジャッジは、ダービーがニューヨークで開催される場合のみ参加すると何年にもわたって主張しており、大谷翔平も2021年に参加して以来、ホームランダービーへの参加に消極的な姿勢を示している。

それでも、野球界のトップヒッターたちはMLB最大の舞台の一つでパワーを披露する機会を活かすつもりだ。

ここでは、2025年ホームランダービーの出場者を時系列で紹介してく。

2025年ホームランダービーの出場者と出場者をめぐる噂

今年のホームランダービーに出場が決まったのは以下の選手たちだ。

  • ロナルド・アクーニャJr.、ブレーブス外野手
  • カル・ラリー(ローリー)、マリナーズ捕手
  • ジェームズ・ウッド、ナショナルズ外野手
  • バイロン・バクストン、ツインズ外野手
  • オニール・クルーズ、パイレーツ外野手
  • ジュニオール・カミネロ、レイズ三塁手
  • ブレント・ルッカー、アスレティックス指名打者
  • ジャズ・チザムJr.、ヤンキース二塁手
  • マット・オルソン、ブレーブス一塁手

以下、ホームランダービーをめぐる噂を時系列にまとめる。

※日付は現地時間。

7月11日(金)

ロナルド・アクーニャJr.に代わり、同じくブレーブスの一塁手マット・オルソンが出場することが発表された。オルソンはホームランダービー初出場となる。なお、アクーニャはホームランダービーは欠場するが、オールスターゲームには出場する。

7月10日(木)

ヤンキースのジャズ・チザムJr.がホームランダービー最後の出場者となることが発表された。母国バハマではホームランダービーに参加した経験はあるが、MLBのホームランダービーへの参加はこれが初めてとなる。

(速報:ジャズ・チザムJr.がTMobile ホームランダービーの最後の出場者!)

アスレティックスのブレント・ルッカーがホームランダービーに出場することをInstagramで発表した。ミシシッピ州立大時代にカレッジ・ホームランダービーにも参加したルッカー、MLBのホームランダービーへの参加はこれが初めてとなる。

(速報:ブレント・ルッカーがTMobile ホームランダービーに出場することをInstagramで発表した!)

7月9日(水)

レイズのジュニオール・カミネロがホームランダービーに出場する6人目の選手となることが発表された。今回の出場者ではジェームズ・ウッドに続いて2人目の22歳の選手となる。

(ジュニオール・カミネロがTMobile ホームランダービーに出場することをInstagramで発表した。カミネロはア・リーグの三塁手で最多の21ホーマーを打っている。)

カミネロは2023年にメジャーデビューを果たしたが、今年レギュラーに定着し、ここまで86試合で21ホームランを放っている。最近は調子を落としているが、OPSは.790、40本の長打を記録している。

7月8日(火)

パイレーツのオニール・クルーズがホームランダービーに出場する5人目の選手となることを発表した。

(オニール・クルーズがダービーに! MLB最速の打球速度を誇るパイレーツのスラッガーがインスタグラムで2025年のTMobile ホームランダービーに出場することを発表した)

クルーズにとって今シーズンは難しいシーズンとなっている。本塁打は15本記録しているものの、打率は.203、OPS+もリーグ平均以下にとどまっている。それでもクルーズの出場はホームランダービーを面白いものにするだろう。ボールを捉えれば、クルーズの打球はロケットのように飛んでいく。クルーズはMLBが打球速度を計測するようになって以来の最速記録保持者だったが、今年5月には自らその記録を塗り替えた。アトランタでも活躍してくれる期待大だ。

7月7日(月)

ツインズのバイロン・バクストンがホームランダービー4人目の出場者となることを発表した。

バクストンは先日、2度目のオールスター選手が発表されたばかりだ。今季ここまで打率.270、20本塁打、53打点を記録しており、攻撃面ではいくつもの部門でキャリアハイを達成する勢いだ。長年メジャーでプレーしてきたバクストンの能力は疑いようがないが、2017年以降年間120試合以上プレーしたことがないように、そのキャリアを通じて何度となく故障に苦しんできた。

しかしながら、万全のコンディションでプレーしている今季、バクストンはツインズの選手としてジャスティン・モーノー以来となるホームランダービー制覇を目指す。

7月6日(日)

ナショナル・リーグの人気スラッガー2人が、ホームランダービーに参加しないことを表明した。メッツの一塁手ピート・アロンソ、フィリーズのDHカイル・シュワーバーはどちらも出場しない。

(ニュース:ピート・アロンソはホームランダービーに参加しない) 

(カイル・シュワーバーはオールスターに出場するが、ホームランダービーには出場しない予定だと@TimKellySportsの取材に答えた。「来年また考えよう」とシュワーバー。来年のオールスターゲームはフィラデルフィアで開催される)

来年のオールスターゲームはフィラデルフィアで開催されるため、シュワーバーは来年の参加の可能性については否定しなかった。

7月3日(木)

ナショナルズの外野手ジェームズ・ウッドがホームランダービー3人目の出場者となることを発表した。

(ジェームズ・ウッドがInstagramでホームランダービーに参加することを発表した)

ウッドはナショナル・リーグのオールスターのスターターには選出されなかったが、素晴らしい前半戦の結果から、オールスターに出場することは間違いない(現地6日に出場発表済み)。ウッドはオールスターゲームまで残り10試合で22本塁打、65打点、OPS .934の成績を残している。ウッドは昨年7月にメジャーリーグに昇格、2年目の今年に大ブレイクを果たした。

ウッドにとっては初めてのホームランダービー出場となり、ナショナルズの選手として3人目の優勝(2018年のブライス・ハーパー、2022年のフアン・ソトに次ぐ)を目指す。

6月29日(日)

ドジャースのスター選手、大谷翔平はホームランダービーへの出場を予定していない。

現行のルールだとなかなか厳しいので、いまのところチャンスはないと思う」と大谷は通訳を通じて記者団に語った。

大谷のホームランダービー出場は、2021年にエンゼルスの一度だけだ。2024年には出場を検討していたが、肘の手術からの回復を優先し、最終的に辞退した。

6月28日(土)

レッズのスター選手、エリー・デラクルーズは「その時は来るだろうが、今ではない」として、ホームランダービーには参加しないことを地元紙『シンシナティ・エンクワイアラー』に語った。

デラクルーズはここ1か月で調子を上げ、ホームランダービーでも威力を発揮するだけのパワーを持っている。ショートには有力選手が多数いるが、オールスターとしてアトランタにいるべき選手だ(現地7月6日に出場発表済み)。

ドジャースの外野手で前年度ホームランダービー優勝者のテオスカー・ヘルナンデスも、今季前半に一時的に故障者リスト入りした股関節の怪我を理由に欠場を決めた。ヘルナンデスは記者団に対し、「今季前半に負った怪我もあるのでリスクは冒したくない。 だから今年は出場しない」と語った。

6月27日(金)

マリナーズの捕手カル・ラリーが、ホームランダービー2人目の出場者となることをを表明した。

(🚨『ビッグ・ダンパー』がダービー出場🚨MLBのホームランリーダー、カル・ラリーがInstagramでアトランタでのTMobile ホームランダービーに出場することを発表した)

オールスターにも初出場するラリーは今季ここまでMLBトップのホームラン35本をマークしており、MLB史上で最も優れたキャッチャーの総合成績を残すことが期待されている。これまでエリート候補と見なされたことはなかったラリーだが、その守備力とパワーでメジャーリーグで生き残り、28歳にしてブレイクを果たした。

1999年に連続優勝を果たしたケン・グリフィーJr.以来となるマリナーズの選手によるホームラン・ダービー優勝を目指す。

関連記事:マリナーズのカル・ラリーが1試合2ホーマーを放ちベーブ・ルース、ケン・グリフィーJr.に肩を並べるペースでホームランを量産

6月25日(水)

ブレーブスの外野手ロナルド・アクーニャJr.が、ホームのトゥルーイスト・パークのファンを前に3度目のホームランダービーに出場する。

(速報:ロナルド・アクーニャJr.が@TMobile ホームランダービーの最初の出場者となることを発表! )

アクーニャは5月下旬にキャリア2度目の前十字靭帯断裂から復帰したばかりだが、即座に調子を上げ、最初の34試合で打率.360、9本塁打、OPS 1.110を記録している。怪我から1年以上が経過したアクーニャは、ブレーブスのファンの前で好パフォーマンスを披露するつもりだ。

過去アクーニャは2019年のホームランダービーでは1回戦で、2022年のホームランダービーでは準決勝で敗退している。

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原文:Who is in the Home Run Derby? Tracking the rumors, confirmed participants for 2025 contest
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


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Dan Treacy

Dan Treacy is a content producer for Sporting News, joining in 2022 after graduating from Boston University. He founded @allsportsnews on Instagram in 2012 and has written for Lineups and Yardbarker.

石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。