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カブスの鈴木誠也のオールスター初出場は実現するか?

石山修二 Shuji Ishiyama

Nick Radosevich

カブスの鈴木誠也のオールスター初出場は実現するか? image

Jiji Press

シカゴ・カブスは51勝35敗の成績を挙げ、ナショナル・リーグ中地区でミルウォーキー・ブルワーズに3ゲーム差をつけて首位を走っている。今季のメジャーリーグ(MLB)のトップチームのひとつだ。

カブスのこれまでの成功は、カイル・タッカーとピート・クロウ=アームストロングを筆頭とするダイナミックな攻撃、そして完璧なブルペン陣によるものだ。

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この2人は、オールスターゲームにナショナル・リーグのスターターとして出場することが決まった。しかし、チームを背負って立つ活躍を見せながら、スターターどころか控えにも選ばれないかもしれないカブスの選手がいる。

カブスの指名打者を務める鈴木誠也は驚異的なシーズンを送っているにも関わらず、ファン投票の結果、オールスターゲームに出場することなく、観戦することになるかもしれない。

鈴木はここまで82試合でキャリアハイの23本塁打をマークし、打点(73)ではMLBトップに立っている。

しかしファン投票の結果、ナ・リーグの指名打者にはロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平がスターターとして選ばれた。

第1フェイズではア・リーグのレッドソックスからナ・リーグのジャイアンツへと移籍してきたラファエル・デバース、そして元カブス、現在はフィラデルフィア・フィリーズでプレーするカイル・シュワーバーが大谷に続き、鈴木の得票数は4位だった。

鈴木は総塁打数(181)と長打率(.550)でチームトップの数字を残しており、今のカブスで一番の打者と言えるだろう。

「彼はリーグでも屈指の打者だ。一緒にアトランタへ行ければと願っている。シーズンを通じて素晴らしい活躍を続けているからね」とチームメイトのタッカーは言う。

このままいけば、鈴木は154試合で38二塁打、6三塁打、43本塁打、138打点を記録するペースだ。ファン投票が鈴木や他のオールスター出場に値する選手たちから機会を奪うことになれば非常に残念だ。

大谷やデバース、シュワーバーが素晴らしいシーズンを送っていることは疑いようがない。ただ、この選出方法には変更が必要だ。

選手投票による控え選手(投手8名と野手8名/各ポジション1名)、そして事務局による選出(投手4人と野手2人)は現地日曜の発表予定となっている。

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原文:Fan-voting is robbing MLB's RBI leader of being a first-time All-Star
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


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石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。

Nick Radosevich