ロサンゼルス・ドジャースのクレイトン・カーショウがメジャーリーグ(MLB)史上20人目となる通算3000奪三振を達成した。
その瞬間は現地2日(水)のホワイトソックス戦、6回表に訪れた。
レニン・ソーサを空振りの三振に切って5回表を終え、通算2999個目を記録した時点でドジャー・スタジアムは熱狂に包まれた。
Clayton Kershaw is ONE strikeout away from 3,000. pic.twitter.com/kAQg4ibJUg
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6回に入った時点でカーショウの投球数は92球となっていた。この回の先頭打者のマイク・トーチマンを3球で打ち取ると、続いてマイケル・テイラーが打席に入った。これまでカーショウに対して通算17打数5安打4三振だったテイラーは初球を捉え、レフトへ二塁打を放った。この時点で投球数は96球、ファンはカーショウがこの日3000奪三振を達成できるか気が気でなくなったが、デイブ・ロバーツ監督はその願いを叶えた。
打席には三塁手のビニー・カプラが入った。 最初の投球はストライク、その時にテイラーが三塁盗塁に失敗して2アウトとなった。続くカーショウの98球目は内角のカーブでボール、99球目は空振りでストライク、そして100球目が記念すべき一球となった。カプラは外角のボールを見送り、三振となった。
CLAYTON KERSHAW 💪
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カーショウ以前にこの偉業を最後に達成したのは、2021年にサンディエゴ・パドレスに所属していたマックス・シャーザー(現ブルージェイズ)だった。シャーザーはエリック・ホズマーを三振で仕留め、2891イニングで3000奪三振を達成した。
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この日のカーショウは特にキレがあったわけではなかった。
今季この試合前までは38.2イニングを投げて4勝0敗、防御率3.03、29奪三振を記録し、与えた四球は13個だった。
だがこの日は1回表、アンドリュー・ベニンテンディにタイムリーヒットを許してホワイトソックスに先制される展開となった。その後ロサンゼルスが2-1と逆転するも、カーショウは3回表オースティン・スレイターにホームランを打たれると、エドガー・クエロにもタイムリーヒットを許し、2-4と再逆転された。
最終的に6イニングを投げて被安打9本、自責点4、1四球、奪った三振は3つだった。
キャリア通算3000 奪三振を達成したカーショウは、19位のジョン・スモルツに84個差と迫っている。3093奪三振で引退した18位のC.C.サバシアも十分射程圏内と言えるだろう。
歴代の奪三振数トップは依然としてノーラン・ライアン(レンジャーズほか)であり、5714個という驚異的な数字を残している。2 位には4875個のランディ・ジョンソン(マリナーズほか)が続く。
現役投手では、クリス・セール(ブレーブス)が 2528 個でカーショウに続いている。 ただセールは現在36歳であり、 3000奪三振に到達するにはこの先数年にわたって力強い投球を継続する必要がある。
今シーズンを全休している34 歳のゲリット・コール(ヤンキース)もこの3000奪三振に到達するにはまだ749個の三振が必要だ。チャーリー・モートン(オリオールズ)は2124 奪三振をマークしているがすでに41歳であり、3000奪三振まで到達する可能性は低いだろう。
原文:HISTORY: Clayton Kershaw becomes 20th pitcher in MLB to record 3,000 strikeouts
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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