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【MLBオールスター】惜しくもスターターの座を逸した6人の選手をピックアップ

Dan Treacy

石山修二 Shuji Ishiyama

【MLBオールスター】惜しくもスターターの座を逸した6人の選手をピックアップ image

アーロン・ジャッジと大谷翔平の2024年MVPコンビを筆頭に、今季大活躍を見せるカル・ラリー、ピート・クロウ=アームストロングなど、注目のスター選手たちが2025年のMLBオールスターゲームのスターターに選ばれた。

その他のオールスター出場選手は現地7月6日(日)に発表されるが、シーズン前半に印象的なパフォーマンスを見せた選手の中には、スターターの発表に自分の名前があることを期待していた選手もいただろう。ファン投票の第2フェイズに進めなかった選手、惜しくも第2フェイズで敗れた選手もおり、一部のファンにとっては残念な結果となった。

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ここでは、惜しくもスターティングメンバーに名を連ねることはできなかったが、その栄誉にふさわしいだけの活躍を見せている6人のプレイヤーを紹介する。

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MLBオールスターのスターターの座を逸した6人

※文中のスタッツは現地7月1日(火)時点。

ジェームズ・ウッド(ナショナルズ外野手)

ウッドはファン投票の第2フェイズに進んだ6人の外野手の中にも含まれていなかった。これ自体が不当な結果だろう。ナショナルズが地区最下位に沈む中、今のパフォーマンスを続けるウッドより優れた外野手がナショナル・リーグに3人もいると主張するのは難しい。

22歳のウッドは打率.283、22本塁打、OPS.938を記録し、41本の長打を放っている。ナショナル・リーグの外野手でウッドより多くの本塁打を打っている選手は1人だけで、ウッドより高いOPSを記録している外野手はいない。

ウッドがバリー・ボンズ以来初となる1試合4四球を選んだことは、不安定なナショナルズ打線における彼の存在の大きさを物語っており、それはオールスターでの先発出場にも値するものだったはずだ。日曜日に全ロスターが発表される際、ウッドがオールスター初選出を果たすことは間違いないだろう。

ピート・アロンソ(メッツ一塁手)

アロンソはナショナル・リーグの一塁手として第2フェイズでフレディ・フリーマンに次ぐ2位となった。最近のフリーマンの不調もあり、アロンソのオールスターゲーム先発出場への期待も高まっていた。

このオフのフリーエージェント市場では注目を集められなかったが、アロンソは見事な復調ぶりを見せ、今季は最もバランスの取れたシーズンを送っている。30歳のアロンソはここまで、85試合で打率.291、18本塁打、OPS.921を記録し、24本の二塁打はナ・リーグトップ、53本塁打を放ったルーキーシーズンよりも高いOPS+をマークしている。

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ジョナサン・アランダ(レイズ一塁手)

ヴラディミール・ゲレーロJr.は、目立った活躍こそ見せていないものの、安定したシーズンを送っている。しかし、アメリカン・リーグで最も安定した攻撃のパフォーマンスを見せている一塁手はレイズのジョナサン・アランダだ。

27歳のアランダは今シーズンまでほとんど無名で、これまでレギュラーの座を確立したこともなかった。だが今季は打率.325、10本塁打、.899のOPSを記録し、アメリカン・リーグで最も優れたコンタクトヒッターの一人として頭角を現した。今季は27試合でマルチヒットを放ち、7試合で3安打を記録している。当初はレギュラーすら保証されていなかったアランダが今やレイズにとって極めて信頼できる存在となっている。

アメリカン・リーグの一塁手でトップのWARを記録しているアランダは、無名であったことに加えてレイズへの注目度の低さからオールスターのスターターへの道を閉ざされたが、日曜日にはオールスターゲーム初選出されることはほぼ確実だろう。

ジェレミー・ペーニャ(アストロズ遊撃手)

肋骨の骨折が判明したアストロズのジェレミー・ペーニャは、たとえ選ばれたとしてもオールスターゲームに出場することはできなかっただろう。ただ、シーズン序盤の圧倒的な活躍を見せたにもかかわらず、ペーニャがファン投票で第2フェイズまで進めなかったことは投票者の見落としだったと言える。

ア・リーグのショートは、目覚ましい活躍を見せるルーキーのジェイコブ・ウィルソンに加え、ボビー・ウィットJr.もMVP級のシーズンを過ごしている競争の激しいポジションだ。それでもペーニャは打率.322、11本塁打、OPS.867の打撃成績に加え、堅実な守備でこのポジションでトップクラスの成績を残している。先週後半に負傷した時点でペーニャはショートの中で両リーグを通じてトップのfWARを記録していた。仮に出場できないとしても、ペーニャはスターターに選ばれるにふさわしい選手と言える。

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バイロン・バクストン(ツインズ外野手)

バイロン・バクストンが健康な状態でいることは珍しいが、コンディションさえ良ければその能力には疑問の余地はない。そして今季は(ほぼ)万全な状態でベストに近いパフォーマンスを見せている。

31歳のバクストンは、68試合で打率.277、19本塁打、OPS.900とキャリアベストに匹敵するシーズンを送っている。去年よりも34試合少ない段階ですでにホームラン数は上回っており、守備も以前ほどではないものの依然として堅実だ。

アーロン・ジャッジとライリー・グリーン以外では有力候補の少なかったアメリカン・リーグの外野陣の中で、バクストンではなくハビアー・バエズやマイク・トラウトが最終候補に選ばれたことは驚きだった。勝率.500付近をさまよっているツインズへの無関心さがバクストンを苦しめたと言えるだろう。もしオールスターゲームが最高の選手たちを称えるものなら、バクストンはジャッジやグリーンと共にアトランタのフィールドに立っているべき選手だ。

エリー・デラクルーズ(レッズ遊撃手)

フランシスコ・リンドーアが今季、エリー・デラクルーズよりも優れていたということはできる。なぜならデラクルーズが調子を上げたのはファン投票の第1フェイズ終了間際だったためだ。一方、ムーキー・ベッツがデラクルーズよりもファイナリストにふさわしかったと考える理由はあまりない。とすれば、デラクルーズがナ・リーグのオールスターゲームで先発出場すべきだったと主張することはできるだろう。

シーズン序盤こそ静かなスタートだったものの、23歳のデラクルーズは打率.279、18本塁打、OPS.858を記録し、盗塁を除くほぼすべての主要部門で成績を向上させている。三振率も2024年の31.3%から2025年には25.1%と低下しており、OPS+ではベッツより30ポイント、リンドーアよりも8ポイント高く、守備面でもリンドーアと互角のプレイを見せている。

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原文:MLB All-Star snubs: 6 players who should have made AL, NL starting lineups in 2025
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


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Dan Treacy

Dan Treacy is a content producer for Sporting News, joining in 2022 after graduating from Boston University. He founded @allsportsnews on Instagram in 2012 and has written for Lineups and Yardbarker.

石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。