ヴィニシウス・ジュニオールのレアル・マドリードとの新契約交渉が決裂、その背景にある「1つの理由」

小鷹理人 Masato Odaka

Ajay Gandhar

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レアル・マドリードは2024-2025シーズンを無冠で終えた。ラ・リーガではバルセロナと実力の差を見せつけられ、チャンピオンズリーグではノックアウトステージで敗退。国内カップ戦でも結果を残せなかった。

ロス・ブランコスはキリアン・エムバペの加入で希望に満ちたシーズンを迎えたが、思い通りには進まず、クラブは新たな問題に直面している。

スペインメディア『Fichajes』によると、ここ数年のマドリードの成功において決定的な役割を果たしてきたブラジル代表ウインガーのヴィニシウス・ジュニオールは、クラブ・ワールドカップ後に契約更新が予定されていた。しかし、その交渉が頓挫したという。

ヴィニシウスは、エムバペと同等の給与を要求しているが、これはクラブ首脳陣にとって想定外であり、現時点では容認できないと判断している。

報道によると、クラブ側はこのような給与体系の変更が、すでにスター選手がひしめくロッカールームのバランスを崩す恐れがあると懸念している。

Vinicius Junior

サウジからの巨額オファーがマドリーにプレッシャーを与える

ヴィニシウスとの現行契約は2027年6月まで有効であり、現時点で契約上はクラブに縛られている状態だ。

しかし、選手側の陣営は、現在の役割やグローバルでの知名度に見合った報酬が必要だという立場を明確にしている。

報道によれば、ヴィニシウスは自身の貢献度が世界トップレベルにあると考えており、それにふさわしい待遇でなければ受け入れないという姿勢だ。

こうした膠着状態の中、サウジ・プロリーグのクラブがヴィニシウス獲得に向けて総額10億ユーロ(約11億ドル)の巨額パッケージを用意しているとされており、マドリードの決断は一層難しくなっている。

原文:Vinicius Jr's new contract talks with Real Madrid break down owing to one key reason
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)

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小鷹理人 Masato Odaka

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。埼玉県出身。南アフリカW杯を機にサッカーに魅了され、欧州サッカーを中心に幅広く観戦。大学・大学院でスポーツマネジメントを専攻し、理論と実践の両面からスポーツを追求。フットサル部では全国大会出場経験あり。趣味はスポーツ観戦でサッカー、格闘技、MLBなど幅広く観戦。NBAは現在勉強中。

Ajay Gandhar

Ajay Gandhar is a content producer for The Sporting News, working across our English-language editions.