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プレミアリーグ2025夏の移籍市場の収支分析:最大のマイナス収支クラブは?

Kyle Bonn

小鷹理人 Masato Odaka

プレミアリーグ2025夏の移籍市場の収支分析:最大のマイナス収支クラブは? image

2025年夏の移籍市場では、各クラブが世界有数の選手を獲得するために潤沢な資金を投じた。特にプレミアリーグのクラブは最も活発に動き、史上最速のペースで選手を取引した。

実際、両極で記録が更新された。リバプールは同じ移籍市場でプレミアリーグの移籍金記録を2度更新し、一方チェルシーはイングランドのクラブとして史上初めて単一の夏で3億ユーロ超の売却額を記録した。

これらを総合すると、各クラブの選手取引による移籍金の収支(支出から収入を引いたもの)は移籍市場の全体像やクラブの財政状況を把握するうえで重要な指標となる。

ここではプレミアリーグ全クラブのこの夏の選手取引による移籍金の収支を分析するととともに、注目クラブ(アーセナル、リバプール、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー)の状況も詳しくまとめる。

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プレミアリーグ全クラブの選手取引による収支分析

※データはTransfermarkt.comより。2025年9月1日時点で主要欧州移籍市場終了後の数値。
クラブ支出収入収支
アーセナル2億9350万ユーロ1030万ユーロ-2億8320万ユーロ
リバプール4億8290万ユーロ2億1950万ユーロ-2億6340万ユーロ
マンチェスター・ユナイテッド2億5070万ユーロ7420万ユーロ-1億7650万ユーロ
トッテナム2億1060万ユーロ4150万ユーロ-1億6910万ユーロ
サンダーランド1億8790万ユーロ5100万ユーロ-1億3690万ユーロ
マンチェスター・シティ2億690万ユーロ7050万ユーロ-1億3640万ユーロ
エバートン1億2980万ユーロ1330万ユーロ-1億1650万ユーロ
ニューカッスル2億8890万ユーロ1億7600万ユーロ-1億1290万ユーロ
ノッティンガム・フォレスト2億3690万ユーロ1億2440万ユーロ-1億1250万ユーロ
リーズ1億1370万ユーロ800万ユーロ-1億570万ユーロ
バーンリー1億2870万ユーロ3500万ユーロ-9370万ユーロ
ウェストハム1億4380万ユーロ8950万ユーロ-5430万ユーロ
フラム4450万ユーロ1700万ユーロ-2750万ユーロ
ウルブス1億4000万ユーロ1億3750万ユーロ-250万ユーロ
チェルシー3億2820万ユーロ3億3230万ユーロ+410万ユーロ
クリスタル・パレス5530万ユーロ7300万ユーロ+1770万ユーロ
アストン・ヴィラ3000万ユーロ5520万ユーロ+2520万ユーロ
ブレンドフォード9870万ユーロ1億5530万ユーロ+5660万ユーロ
ブライトン8000万ユーロ1億5530万ユーロ+7500万ユーロ
ボーンマス1億3810万ユーロ2億3840万ユーロ+1億30万ユーロ
合計35億9000万ユーロ20億8000万ユーロ-15億1000万ユーロ

以下、プレミアリーグの注目クラブの今夏の動向と収支についてまとめる。

アーセナルの移籍市場の動向と収支

獲得選手

選手移籍元移籍金期間
マルティン・スビメンディレアル・ソシエダ7000万ユーロ5年間(2030年6月まで)
エベレチ・エゼクリスタル・パレス6930万ユーロ4年間(2029年6月まで)+1年のオプション
ヴィクトル・ギェケレシュスポルティング6580万ユーロ5年間(2030年6月まで)
ノニ・マドゥエケチェルシー5600万ユーロ5年間(2030年6月まで)
クリスティアン・モスケラバレンシア1500万ユーロ5年間(2030年6月まで) + 1年のオプション
クリスティアン・ノアゴーアブレントフォード1160万ユーロ2年間(2027年6月まで) + 1年のオプション
ケパ・アリサバラガチェルシー580万ユーロ3年間(2028年6月まで)
ピエロ・インカピエレバークーゼンローン5200万ユーロで買取義務付き
合計 2億9350万ユーロ 

放出選手

選手移籍先移籍金 
ヌーノ・タバレスラツィオ500万ユーロ 
マルキーニョスクルゼイロ300万ユーロ 
ヤクブ・キヴィオルポルトローン移籍 (200万ユーロ) 
サンビ・ロコンガハンブルガーSV30万ユーロ 
トーマス・パーティビジャレアルフリー 
キーラン・ティアニーセルティックフリー 
ジョルジーニョフラメンゴフリー 
ファビオ・ビエイラハンブルガーSVローン移籍2000万ユーロの買取義務付き
オレクサンドル・ジンチェンコノッティンガム・フォレストローン移籍 
リース・ネルソンブレントフォードローン移籍 
合計 1030万ユーロ 

収支

アーセナルは移籍市場で最大の支出クラブではなかったが、売却による補填がほぼゼロだったため、欧州全体で最大のネット支出(マイナス収支)を記録した。

収支:-2億8320万ユーロ


リバプールの移籍市場の動向と収支

獲得選手

選手移籍元移籍金期間
アレクサンデル・イサクニューカッスル1億4500万ユーロ6年間(2031年6月まで)
フロリアン・ヴィルツレバークーゼン1億2500万ユーロ5年間(2030年6月まで)
ヒューゴ・エキティケフランクフルト9500万ユーロ6年間(2031年6月まで)
ミロシュ・ケルケズボーンマス4690万ニューロ5年間(2030年6月まで)
ジェレミー・フリンポンレバークーゼン4000万ユーロ5年間(2030年6月まで)
ジョヴァンニ・レオーニパルマ3100万ユーロ6年間(2031年6月まで)
フレディ・ウッドマンプレストン・ノースエンドフリー移籍1年間(2026年6月まで)+ 1年のオプション付き
合計 4億8290万ユーロ 

放出選手

選手移籍先移籍金 
ルイス・ディアスバイエルン7000万ユーロ 
ダルウィン・ヌニェスアル・ヒラル5300万ユーロ 
ジャレル・クアンサーレバークーゼン3500万ユーロ 
ベン・ドークボーンマス2320万ユーロ 
クィービーン・ケレハーブレントフォード1480万ユーロ 
トレント・アレクサンダー=アーノルドレアル・マドリード1000万ユーロ 
タイラー・モートンリヨン1000万ユーロ 
ナサニエル・フィリップスウエストブロム350万ユーロ  
ハーヴェイ・エリオットアストン・ヴィラローン買取義務付き(3000万ポンド)
TOTAL 2億1950万ユーロ 

収支

リバプールはアレクサンダー・イサクやフロリアン・ヴィルツらを獲得し、約5億ユーロを投じてプレミアリーグ移籍記録を2度更新した。それでも選手売却でコストの約半分を回収した。

収支:-2億6340万ユーロ


マンチェスター・ユナイテッドの移籍市場の動向と収支

獲得選手

選手移籍元移籍金期間
ベンヤミン・シェシュコライプツィヒ7650万ユーロ5年間(2030年6月まで)
ブライアン・エンベウモブレントフォード7500万ユーロ5年間(2030年6月まで)
マテウス・クーニャウルブス7420万ユーロ5年間(2030年6月まで)+1年のオプション付き
センヌ・ラメンスアントワープ2100万ユーロ5年間(2030年6月まで)
ディエゴ・レオンセロ・ポルテーニョ400万ユーロ 
合計 2億5070万ユーロ 

放出選手

選手移籍先移籍金 
アレハンドロ・ガルナチョチェルシー4620万ユーロ 
アントニーレアル・ベティス2200万ユーロ 
ラスムス・ホイルンドナポリローン買取義務付き(4400万ユーロ)
マーカス・ラッシュフォードバルセロナローン 
ジェイドン・サンチョアストン・ヴィラローン 
ヴィクトル・リンデロフアストン・ヴィラフリー 
合計 7420万ユーロ 

収支

マンチェスター・ユナイテッドは積極補強を行った一方で、アレハンドロ・ガルナチョやアントニー、ラシュフォードらを放出し、給与削減と帳簿の健全化に成功した。戦力も補強され、財務状況も改善している。

収支: -1億7650万ユーロ


チェルシーの移籍市場の動向と収支

獲得選手

選手移籍元移籍金期間
ジョアン・ペドロブライトン6370万ユーロ8年間(2033年6月まで)
ジェイミー・ギッテンスドルトムント5600万ユーロ7年間(2032年6月まで)
アレハンドロ・ガルナチョマンチェスター・ユナイテッド4620万ユーロ7年間(2032年6月まで)
ヨレル・ハトアヤックス4420万ユーロ7年間(2032年6月まで)
リアム・デラップイプスウィッチ3550万ユーロ6年間(2031年6月まで)
エステバンパルメイラス3400万ユーロ8年間(2033年6月まで)
ダリオ・エスーゴスポルティング2230万ユーロ8年間(2033年6月まで)
ママドゥ・サールストラスブール1400万ユーロ8年間(2033年6月まで)
ケンドリー・パエスインデペンディエンテ1000万ユーロ8年間(2033年6月まで)
ファクンド・ブオナノッテブライトンローン(レンタル料230万ユーロ) 
合計 3億2820万ユーロ 

放出選手

選手移籍先移籍金 
ノニ・マドゥエケアーセナル5600万ユーロ 
クリストファー・エンクンクミラン3700万ユーロ 
ジョアン・フェリックスアル・ナスル3000万ユーロ 
ジョルジェ・ペトロヴィッチボーンマス2890万ユーロ 
レスリー・ウゴチュクバーンリー2870万ユーロ 
デューズバリー=ホールエバートン2870万ユーロ 
レナト・ヴェイガビジャレアル2450万ユーロ 
アルマンド・ブロヤバーンリー2300万ユーロ 
カーニー・チュクエメカドルトムント2000万ユーロ 
ニコラス・ジャクソンバイエルンローン(レンタル料1650万ユーロ)買取義務付き(6500万ユーロ)
マティス・アムグーストラスブール1450ユーロ 
ハンフリーズバーンリー1400万ユーロ 
ケパ・アリサバラガアーセナル580万ユーロ 
マーカス・ベッティネッリマンチェスター・シティ

240万ユーロ

 
アルフィー・ギルクリストウエストブロム230万ユーロ 
ベン・チルウェルストラスブールフリー 
ルーカス・バーグストロームマジョルカフリー 
合計 3億3230万ユーロ 

収支

驚くべきことに、多数の売買を経てチェルシーはプラス収支で移籍市場を終えた。さらに、長期契約を通じて選手獲得費を分割計上できるため、現時点ではPSR(利益持続性規則)の観点でも有利に立っている。ただし将来的にはその償却分の負担が課題になる可能性がある。

収支: +410万ユーロ

原文:Premier League net spend 2025: Transfer spending for Liverpool, Arsenal, Man United and more this year
翻訳:小鷹理人

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