ニューカッスル・ユナイテッドは、アレクサンダー・イサクがSNS上に投稿した声明に失望を示し、彼の売却条件は満たされていないと強調した。
イサクは現在リバプールへの移籍を望んでおり、トレーニングや試合への参加を拒否していると報じられている。リバプールは1億1000万ポンド（約220億円）のオファーを提示したとされるが、ニューカッスルは彼の移籍金を1億5000万ポンド（約300億円）に見積もっているとみられ、いまだ交渉は進展していない。
そんな中、8月20日（日本時間）に行われたPFA年間表彰式を欠席したイサクは、自身のインスタグラムで「クラブとの関係は続けられない」と投稿。クラブが約束を破ったと主張した。
イサクの主張
イサクはインスタグラムのストーリーで次のように投稿した。
「PFAプレミアリーグ年間ベストイレブンに選出され、同じプロの選手たちから認められたことをとても誇りに思います。まずはチームメートとニューカッスルに関わる全ての人に感謝します」
「ただ今夜の授賞式には出席しないことにしました。今の状況では参加するのはふさわしくないと感じたからです」
「私はこれまで長い間、沈黙を守ってきました。他の人たちはその間に話していましたが。
私が黙っていたことで、人々は自分たちの都合の良い解釈を広めることができました。たとえそれが、裏で交わされた本当の話や合意を正確に反映していないと分かっていてもです」
「現実には約束はしっかり交わされており、クラブも私の立場をずっと理解してきたはずです。それにもかかわらず、今になって初めて問題が浮上したかのように振る舞うのは、誤解を招かねません」
「約束が破られ、信頼が失われた場合、その関係を続けることはできません。それが今の私の状況です。だからこそ、変化は私だけでなく、全ての関係者にとって最善だと考えています」
ニューカッスルの声明
彼の投稿を確認したクラブは、公式サイトで次のように声明を発表した。
「本日、アレクサンダー・イサクのSNS投稿を知り、非常に残念に思っています。イサクは我々の契約下にあり、この夏の移籍を認めるとクラブの関係者が約束した事実は一つもありません」
「我々は彼を引き留めたいと考えていますが、選手自身の意向にも耳を傾ける必要があります。ただし、最も優先すべきことは、ニューカッスル・ユナイテッド、チーム、そしてサポーターの利益です。現時点で売却に必要な条件は満たされておらず、今後も満たされる見込みはありません」
「このクラブは誇り高き伝統を持ち、家族のような一体感を大切にしています。彼もその一員であり、再びチームに戻る準備ができたときには温かく迎え入れるつもりです」
Newcastle United statement: Alexander Isak
— Newcastle United (@NUFC) August 19, 2025
クラブ側はイサクの残留にこだわる姿勢を崩しておらず、エディ・ハウ監督にはチームへの再統合という難題が待ち受けている。
イサクは昨季、公式戦27ゴールを挙げ、PFA年間最優秀選手賞の候補にも名を連ねるなど素晴らしい活躍を見せた。2022年の加入以来、公式戦109試合で62ゴールを記録しており、クラブの絶対的なエースとして確立している。
イサクとクラブが今後どのような判断を下すのか、注目が集まる。
原文：Newcastle issue emphatic response to Alexander Isak statement
翻訳：小山亮（スポーティングニュース日本版）
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