メイソン・マウントのマンチェスター・ユナイテッド移籍は、クラブにとっても選手にとっても新たなスタートとなるはずだった。しかし、2年が経ち、いくつものケガに苦しめられ、その期待は裏切られる形となっている。
チェルシーから6000万ポンドの移籍金で加入したマウントには大きな期待が寄せられていた。豊富な運動量、柔軟性、そして高いサッカーIQを持つ選手として知られていた。
フランク・ランパードやトーマス・トゥヘルといった監督たちは、かつて彼を「監督にとって理想の選手」と評価していた。だが、ユナイテッドではピッチに立つよりも治療室で過ごす時間の方が長かった。
この2シーズンで、マウントがプレミアリーグに出場したのはわずか30試合。ユナイテッドの背番号7を背負ったにもかかわらず、ファンの期待に応える活躍は見せられていない。
そんな中、アモリム監督は、マウントの復活に期待しており、今季こそ本来の姿を取り戻すシーズンになる可能性がある。
アモリム監督がマウントに期待

今年の初め、アモリム監督はこう語っていた。「私はメイソン・マウントが本当に好きだ。彼の苦しみも知っているし、食事もフィジカル面も完璧にこなしているのも知っている。私たちにはマウントのような選手が必要なんだ。」
この言葉は、マウントにとって大きな励みになるはずだ。26歳の彼は昨シーズン、ヨーロッパリーグ準決勝のアスレティック・ビルバオ戦で2得点を挙げ、好調のまま終えた。
今夏のプレシーズンではケガもなく、リーズやウェストハムとの試合でも出場機会を得ている。
マウントが好むポジションはシャドー(攻撃的なポジション)であり、アモリムもそこに配置する意向を示しているようだ。ただし、ライバルも多い。
ブルーノ・フェルナンデスは依然としてファーストチョイスであり、新加入のマテウス・クーニャやブライアン・エンベウモも同じエリアを狙っている。
それでもマウントは戦う姿勢を見せている。「今はとても良い状態にある。気分も良く、今シーズンが始まるのが本当に楽しみだ」とクラブメディアに語った。
コンディションは整い、精神的にもクリアな状態。そしてアモリム監督の信頼を得た今、メイソン・マウントは、ユナイテッドでのキャリアを語り継がれる「再起の物語」へと変えられるかもしれない。
原文:Manchester United’s forgotten star set for redemption season
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)
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