ニューヨーク・ヤンキースは完全にクセを見抜いてた。
そうすることで、彼らは1977年以来初めて、7回までノーヒットに抑えられながら5点差を逆転して勝利を収めた初めてのチームとなった。
その秘密は9回に明かされた。現地7月10日(木)その時点でヤンキースはマリナーズに5-3でリードを許していた。彼らは圧倒的な投球を見せていた先発投手ブライアン・ウーをマウンドから引きずり下ろし、2点差に迫っていた。
この場面でシアトルはクローザーのアンドレス・ムニョスを投入した。だが、ヤンキースには彼に対する対策があった。
ムニョスがいつスライダーを投げるのか、ヤンキースは把握していた。
ビデオを見ると、一塁または二塁にランナーがいる際、スライダーを投げるときには大きく手を広げて打者にシグナルを送っていた。
試合後、マリナーズのキャッチャー、カル・ラリー(ローリー)は記者団に対し、ヤンキースがムニョスの投球に関して何らかの情報を手にしていたことは明らかだと述べた。
An example of the Yankees catching Andres Munóz tipping. Watch Cody Bellinger at second base at the bottom of the frame. A Yankees source said the club had a tip on Munóz, and Cal Raleigh said it was obvious.
— Brendan Kuty 🧟♂️ (@BrendanKutyNJ) July 11, 2025
Story w/ @ChrisKirschner
READ: https://t.co/RNs2A90bhf pic.twitter.com/xgYQFH8WZO
(ヤンキースがアンドレス・ムニョスのクセを盗んでいた例。フレームの下部、二塁にいるコディ・ベリンジャーに注目。ヤンキースの関係者は、ムニョスのクセを事前に知っていたと語り、カル・ラリーもそれは明らかだったと語っている。)
これは一般的に受け入れられている戦略の一つだ。ピッチャーが何を投げるのか、対戦相手に隠せないのであれば、対戦相手はそれを知る権利がある。
ムニョスは、投球姿勢を取った際のボールの持ち方や動き、または投球姿勢を取った後のグローブ内の手の位置などで、球種を知られていた可能性が高い。
いずれにせよ、ヤンキースはそれをうまく活用した。彼らはクローザーから2点を奪って同点とすると、10回にアーロン・ジャッジの犠牲フライでサヨナラ勝ちを収めた。
いつその球が来るのか分かっていれば有利なことは間違いない。
原文:Yankees cracked Mariners’ code, signaled pitches from second base to stage historic rally
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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