フィラデルフィア・フィリーズの選手たちは、ミルウォーキー・ブルワーズの新人ジェイコブ・ミジオロウスキーをオールスターゲームに選出したメジャーリーグ(MLB)の決定に満足していない。
ミジオロウスキーはこれまで5試合しかMLBでの先発登板経験がないが、オールスターゲームで登板可能だという理由で選出された。『The Athletic』のマット・ゲルブ氏によると、これは代替選出される選手に求められる条件であり、クリストファー・サンチェスが外れた理由でもあるとのことだ。
それでも、カイル・シュワーバーやトレイ・ターナーといったフィリーズの選手たちはサンチェスがオールスターに選出されるべきだった、もしサンチェスが日曜のフィリーズのゲームで登板するためオールスターで投げられないのだとしたら改めて代替選手を指名すべきで、そうすることでサンチェスにはオールスター選出の経歴がつくと主張している。
またニック・カステラーノスはミジオロウスキーが素晴らしいピッチングを見せているとしつつも、5試合しか先発登板していない選手をオールスターに出場させるとしたリーグの決定を厳しく批判した。
「サバンナ・バナナズ(アメリカのエンタテイメント野球チーム)のようになってる」とカステラーノスはゲルブ氏に語った。
「実際のところ、メジャーリーグは市場価値の高い選手たちにのみ注目している」とカステラーノスは続けた。
「つまり、1 イニングだけでも 103、104マイル(約166〜167キロ)の球を投げられる選手を出場させれば、野球の注目度が高まり、人気が高まると考えているんだ」
サンチェスは 107.2イニングを投げて防御率2.59をマークしている。一方のミジオロウスキーはの投球回数は25.2イニングしかなく、防御率は2.81となっている。確かにミジオロウスキーはデビュー以来大きな話題となり、注目を集める存在となっている。しかし、そのプレー時間はオールスター選出を正当化するほどではないかもしれない。
今回の選出で、ミジオロウスキーはオールスターに選出されるまでの最少登板試合記録を更新することとなった。これまでの記録は昨年のポール・スキーンズ(パイレーツ)で、スキーンズはわずか11試合の登板でオールスター選出を果たしていた。
原文:Phillies' Nick Castellanos sounds off on MLB after Jacob Misiorowski decision
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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