ここ最近のサンディエゴ・パドレスは、大胆な補強にも躊躇することはない。
GMのAJ・プレラー氏の下、パドレスはスーパースターだったフアン・ソトをトレードで放出する一方、ルイス・アラエスとディラン・シースを獲得するなど、注目を集めるトレードをいくつも行ってきた。しかし、その中にはチームの主力であるジャクソン・メリルを激怒させたものもあった。
「みんなで見て、『おいおい、これはダメだ』って思ったんだ」
メリルは、パドレスがワシントン・ナショナルズからソトを獲得するために外野手の有望株ジェームズ・ウッドをトレードに含めたというニュースを知った時、どう思ったかを『MLB.com』のAJカサヴェル氏に語った。
「ただじっと怒りを感じてた。(トレードに出た)彼らにとっては良かったと思うけど、自分は腹が立ったよ。親友だからね」
メリルとウッドはトレードがまとまった2022年、シングルAでチームメイトだった。その前にも2人はメリーランド州で少年野球を一緒にプレーしていた。その2人が現在、いずれも若手外野手として頭角を現している。
ウッドは今年、ナショナルズでの2年目のシーズンで22本塁打、打率.284、出塁率.379、長打率.569と好成績を残している。一方のメリルは昨年、パドレスでルーキーの年からオールスターに出場し、9年1億3,500万ドル(1ドル145円で約195億7,500万円)の契約延長を結んだ。
もちろんソトはメジャーリーグ屈指のスラッガーだが、ウッドとメリルがパドレスで長年ペアでプレーし続けていたらどうなっていただろうと想像せずにはいられない。
「今の状況を知った上で、このトレードをやり直せるとしたらどうする? もちろんやり直すだろう」とカサヴェル氏は付け加えた。
パドレスは最終的にソトをニューヨーク・ヤンキースにトレードし、マイケル・キングを含む複数の選手を獲得した。その結果、パドレスが常勝チームとなったことでメリルは満足しているかもしれないが、将来的に親友の再獲得を迫る可能性もあるのかもしれない。
原文:Padres blockbuster trade decision angered $135 million All-Star
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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