マッケンジー・ゴアはまだ全米の注目を集めるような存在ではないかもしれない。だが、ワシントン・ナショナルズの関係者やその周辺にとっては、今シーズンの彼が絶対的なエースとして活躍していることは明白な事実だ。
あるスタッツによると、ゴアはメジャーリーグ史上に名を残すレジェンド左腕2人に肩を並べるような投球を続けている。
今季14試合目となる現地10日(火)の先発を終え、ゴアは今季通算114奪三振を記録した。
スタッツのエキスパート @JayHayKid によると、この奪三振数は26歳以下の投手としてはナショナル・リーグ史上3位の記録となっている。ゴアを上回るのは、2014年のクレイトン・カーショウと1962年のサンディ・コーファックスの2人しかいない。
カーショウとコーファックス、この2人の名前が出てくる事実を噛み締めてみてほしい。
彼らはメジャーリーグ史上最高の左腕と言っても言い過ぎではない2人だ。その2人にゴアは肩を並べた。
ゴアはここまで114奪三振に加え、防御率2.88、WHIP 1.12と素晴らしい活躍を続けている。かつてはパドレスのトップ・プロスペクトとして期待されていたものの、故障に苦しみ、フアン・ソトのトレードの交換要員として移籍した際には活躍を確実視される存在ではなかった。そこから見事な復活を遂げ、今ではメジャーリーグで屈指の投手の1人としての地位を確立しつつある。
ゴアはメジャーリーグの投手としては珍しい背番号「1」を付けている。真のエースとして活躍を続ける彼にはふさわしい選択と言える。
今シーズンそして今後数年間、カーショウやコーファックスに匹敵する活躍を続ければ、ゴアがマウンドに立つたびにワシントンD.C.は魔法のような時を過ごすことになるだろう。
原文:Nationals' MacKenzie Gore joins Clayton Kershaw, Sandy Koufax in incredible MLB history
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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