サンディエゴ・パドレスとロサンゼルス・ドジャースの間には、長きにわたり緊張した関係が存在する。ナ・リーグ西地区のライバル関係は、昨シーズンのディビジョナル・プレーオフでドジャースが勝利を収めたことで沸点に達した。
それでも、パドレスはドジャースのライバルではない。少なくともマックス・マンシーはそう語っている。
今週初め、ポッドキャスト番組『 Foul Territory』に出演したマンシーはドジャースとパドレスの間にあるとされる関係について語りながら、同地区の別のチームの名をライバルとして挙げた。
「パドレスはライバル関係にあるべき要素を全て持っているが、ライバルは一つだけだ」とマンシーは語った。
「『ライバルだ』と言うのが好きじゃない。ライバルとは常に対峙する存在であって、それはいつだって(サンフランシスコ)ジャイアンツだ。ドジャースにとっては」
「たとえば、ヤンキースにとって(ライバルは)永遠にレッドソックスだ」とマンシーは付け加えた。
「アストロズとヤンキースが激しい敵対関係にあったと言う人がいる。それは確かだ。でもライバルと呼べるのは一つだけだ。パドレスはライバル関係に相応しい全てを備えているが、私にとってライバルは1チームだけ。ライバルはいくつも存在するものじゃない」と語った。
マンシーがそう語るのには、ジャイアンツとの個人的な因縁も影響しているのかもしれない。2019年にマディソン・バムガーナーと対戦した際、マンシーはオラクル・パークのライト場外、マッコビー・コーブに飛び込む特大のホームランを放った。マンシーがその打球を行方を眺めていると、バムガーナーから「ボールを見てないで走れ!」と叫ばれ、「海にボールを取りに行け!」と言い返したというエピソードがあった。
マンシーの主張は必ずしも間違っていないだろう。確かにジャイアンツは現在、0.5ゲーム差の2位でドジャースを追撃しているが、パドレスもそのすぐ後ろ、1ゲーム差で追走している。マンシーがパドレスの存在をどう捉えようと、この3チームによるスポーツ史上最も激しい地区優勝争いはこの先も続いていきそうだ。
原文:Max Muncy doesn’t view the Padres as rivals
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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