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救援陣の拡充に向けてドジャースがブルペンに回すのは大谷翔平ではなくクレイトン・カーショウか

石山修二 Shuji Ishiyama

Hunter Cookston

救援陣の拡充に向けてドジャースがブルペンに回すのは大谷翔平ではなくクレイトン・カーショウか image

(Jordan Godfree)

ロサンゼルス・ドジャースはシーズン終盤を迎え、ナショナル・リーグ西地区でサンディエゴ・パドレスに対しわずかながらリードを保っている。そんな中、ポストシーズンに向けて、ドジャースは先発ローテーションの変更を検討している可能性がある。注目を集めているアイディアの一つは、『二刀流』大谷翔平をクローザーに回すことだ。

「ドジャースのピッチングコーチ、マーク・プライアは、今週の『The Dan Patrick Show』でのインタビューで、このアイデアに前向きな姿勢を示し、大谷がポストシーズンにブルペンの一員として投げるシナリオは『確かに』想像できると語った。ただし、そのシナリオは彼が試合の最後のアウトを記録する状況に限られる」と、『Dodgers Way』のエマ・リンガン氏は過去に報じている。

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しかしこれには重大な問題がある。大谷がリリーフで登板すると、降板した際に彼を打順から外さなくてはならなくなる。これは大きなマイナス要素だ。

「ドジャースはポストシーズンで大谷翔平を救援投手として起用する案を検討中だ。だがその場合、(大谷がマウンドを降りて)打順が回ってきた時にラインナップから外れることになる。先発投手として登板した後は、マウンドを降りても指名打者として試合に残ることができる」と 米全国紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール氏は書いている。

この制約を考慮すると、ドジャースは大谷ではなく、ベテランのクレイトン・カーショウをポストシーズンでリリーフに転向させる可能性も考えられる。

「ナショナル・リーグのディビジョンシリーズで可能性が高いと考えられる4人の先発ローテーションは、山本由伸、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノー、大谷翔平の順になる。そうするとカーショウはリリーフに回ることになるだろう」と 『MLB.com』のソンジャ・チェン氏は書いている。

カーショウ自身もこの考えにも前向きなようだ。

「将来何が起きるかは分からない。今シーズンが終わったらあと何年続けられるか、本当に見当がつかない」とキャリア終盤に差し掛かっている カーショウは語った。

「だから今はこの素晴らしいチームの一員であることを楽しみたい。成し遂げるべきことは山ほどある。10月の戦いが目の前に迫っている。チームとして目標を達成しようとしている時に個人のことを考えるのは本当に難しいことだ」

そう語るカーショウであれば、ドジャースが再びワールドシリーズを制するためにどんな役割でも担うだろう。将来の殿堂入り投手がブルペンに回れば、今シーズンを通して不安定だった救援陣に貴重な安定感をもたらす可能性がある。

充実した先発投手陣と柔軟な戦略を備えたドジャースは、今年もプレイオフを勝ち抜くだけの態勢を整えている。

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原文:Dodgers predicted to change Clayton Kershaw's role for October in potential final postseason run
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


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