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ドジャースのクレイトン・カーショウが今季限りでの引退を発表

石山修二 Shuji Ishiyama

Daniel Mader

ドジャースのクレイトン・カーショウが今季限りでの引退を発表 image

(Jordan Godfree)

メジャーリーグ(MLB)史上最高の左腕投手の一人が、正式に引退を表明した。

ロサンゼルス・ドジャースは現地18日(木)、ドジャース一筋で18年間プレイしてきたベテラン投手クレイトン・カーショウが、2025年シーズン終了後に引退すると発表した。カーショウはドジャー・スタジアムであと1試合のレギュラーシーズン登板を予定しているが、ドジャースはプレイオフ進出を決める見込みのため、最後の投球はおそらくポストシーズン中となるだろう。

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3度のサイ・ヤング賞に輝くカーショウは、今シーズンにはキャリア通算3000奪三振を達成した。引退後は殿堂入りを果たし、同世代最高の投手の一人として歴史に名を残すことになる。

カーショウの引退の理由は?

クレイトン・カーショウの引退は何年もの間、彼がフリーエージェントになるたびにささやかれてきた。その度に彼はドジャースへの残留を選択し、故障さえなければリーグ屈指の先発投手として君臨し続けた。だが木曜日、ドジャースはカーショウが2025年シーズン限りで引退すると発表した。

カーショウは後に、引退の決断について「穏やかな気持ちだ」と述べ、「いいタイミングだ」と考えていると語った。

(クレイトン・カーショウは、シーズン終了後の引退について話す際に声を詰まらせた) 

(クレイトン・カーショウは、チームメイトや妻のエレン、そして4人の子供たちが最前列と2列目に座る中、こう語った:「終わりにするよ。引退する。穏やかな気持ちだ。今がちょうどいいタイミングだと思う」)

カーショウの決断は、フィールドでのパフォーマンスとは関係ないと言える。今季も102イニングを投げて防御率3.53を記録し、故障者が続出したドジャース先発陣において安定した活躍を見せた。全盛期のような圧倒的なエースではなくなったが、キャリアのこの段階でも依然として頼りになる選択肢だ。

カーショウは現地金曜日、サンフランシスコ・ジャイアンツ戦で先発予定であり、これがドジャー・スタジアムでの最後のレギュラーシーズン登板となる。レギュラーシーズン終了前にドジャースの本拠地でふさわしい送別を受けることになる。

現地18日の試合開始前時点でドジャースはナ・リーグ西地区で2.5ゲーム差の首位を走っている。カーショウは、ドジャースがワールドシリーズ連覇を目指す中でこの決断を下した。

長年活躍したエースが現役引退を決断した背景には、年齢やこれまでの輝かしい実績に加え、プレーオフ開幕前の金曜夜にファンへ別れを告げる機会があることが影響していると考えられる。

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カーショウの年齢は?

カーショウは現在37歳、2026年3月19日に38歳になる。2008年からMLBでプレイしており、キャリアの全期間をドジャースでプレイしている。

カーショウはいつ引退する?

カーショウはドジャースの2025年シーズン終了をもって正式に引退する。レギュラーシーズンでのホームゲーム最終登板は現地9月19日(金)となるが、最後の登板はドジャースがポストシーズンでどこまで勝ち進むかにかかっている。

ドジャースがワールドシリーズ連覇を果たすか、プレイオフで敗退した時点で、カーショウは引退することになる。

カーショウのスタッツ

クレイトン・カーショウのキャリア通算成績は以下の通り。18シーズン全てをドジャースでプレイしてきた。

年度試合数イニング勝敗被安打自責点四球三振防御率WHIP
200822107.25-510951521004.261.495
200931171.08-811953911852.791.228
201032204.113-1016066812122.911.179
201133233.121-517459542482.280.977
201233227.214-917064632292.531.023
201333236.016-916448522321.830.915
201427198.121-313939312391.770.857
201533232.116-716355423012.130.881
201621149.012-49728111721.690.725
201727175.018-413645302022.310.949
201826161.19-513949291552.731.041
201929178.116-514560411893.031.043
20201058.16-241148622.160.840
202122121.210-810348211443.551.019
202222126.112-39632231372.280.942
202324131.213-510036401372.461.063
2024730.02-236159244.501.500
202520102.010-2944030713.531.216
キャリア4522,844.2222-962,1858027083,0392.541.017

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カーショウの受賞歴と功績

  • MVP (1度/2014)
  • ナ・リーグ サイ・ヤング賞 (3度/2011, 2013, 2014)
  • オールスター選出(11度)
  • 防御率1位(5度)
  • ゴールドグラブ (1度/2011)
  • ワールドシリーズ制覇 (2度/2020, 2024)

カーショウは18年のキャリアで3度のサイ・ヤング賞を受賞した。これは史上9人しか達成していない偉業だ。またMVPを受賞した投手は史上23人しかおらず、その一人でもある。

カーショウは二つのワールドシリーズ優勝リングを所有しているが、昨年のポストシーズンでは登板していない。2020年のワールドシリーズ制覇時には11.2イニングを投げている。

原文:Why is Clayton Kershaw retiring? Dodgers legend announces he's walking away following the 2025 season
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。

Daniel Mader

Daniel Mader is a Content Producer for The Sporting News. He joined SN in 2024 as an editorial intern following graduation from Penn State University. He has previously written for Sports Illustrated, NBC Sports, the Centre Daily Times, the Pittsburgh Post-Gazette, The Daily Collegian and LancasterOnline. Daniel grew up in Lancaster, Penn., with a love for baseball that’ll never fade, but could also talk basketball or football for days.