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ポストシーズンに向けた大谷翔平の起用法についてデイブ・ロバーツ監督の考えは?

石山修二 Shuji Ishiyama

Glenn Kaplan

ポストシーズンに向けた大谷翔平の起用法についてデイブ・ロバーツ監督の考えは? image

Jayne Kamin-Oncea

ロサンゼルス・ドジャースは現地17日(水)夜のフィラデルフィア・フィリーズ戦で5-0で勝利した。この日、ブレイク・スネルは7回を投げ12奪三振の好投を見せたが、ファンの関心はそれ以上にこの試合前、大谷翔平がプレイオフでリリーフで登板したり、外野を守ったりする可能性があることに向けられていた。

今シーズン、大谷は主に指名打者としてプレイし、後半戦からは先発投手としてもローテーションの一角を担ってきた。そして、二刀流として攻守の両方で結果を残している。ドジャースのブルペンが深刻な問題を抱えている今、大谷が救援投手として登板することも考えられないことではない。だが、実際にこの先のポストシーズンで大谷がリリーフ登板する可能性はどのくらいあるのだろうか?

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『The Atheletic』のファビアン・アルダヤ氏 は木曜朝、ドジャースがプレイオフで大谷をリリーフで登板させたり、外野手として起用したりする可能性についてコラムを更新した。プレイオフで大谷が救援投手として登板するのは言うほど単純な話ではない。アルダヤ氏はコラムの中でこう述べている。

大谷に関してはどんなこともありうるが、火曜日の夜、彼が日本の記者たちに話したことは実現の可能性が低そうだ。それは、大谷が外野に慣れれば、10月には投手としての大谷の起用法の選択肢が増えるというものだ。

ロバーツ監督は大谷がこの考えに言及したことについて、「夢物語かどうかはわからないが、ショウヘイのアイディアは称賛に値する」と語った。

このロジックは、ドジャースが『大谷ルール』を回避するためのものだ。『大谷ルール』とは、大谷が先発投手として登板した場合に限り、降板後も指名打者として試合に残れるというものだ。こうすれば(外野手として出場すれば)、大谷が救援投手として登板した場合でも、降板後に外野を守り、試合に残ることができる。

だが、実際のところはそう簡単ではない。

「多くのことを変えることになる」とロバーツ監督は語った。

大谷がプレイオフでブルペンから登板したり、外野を守ったりするとなれば、大谷以外の選手について多くの変更を加える必要が出てくる。もちろんロバーツ監督は、常に最高の打者をラインアップに加える必要があることは重々理解しているはずだ。試合の途中で、打率.282、出塁率.394、51本塁打、95打点、19盗塁という成績を残しているスラッガーをラインアップから外すリスクは冒せないだろう。

一方で、41.0イニングを投げて防御率3.29、1勝1敗、被安打35、15失点、与四球はわずかに9つ、54奪三振という成績を残している投手がブルペンにまわれば、プレイオフでチームの大きな助けになることもこれまた間違いない。

これまでの戦い方を貫くか、それとも短期決戦のポストシーズンに向けて新たな起用法を模索するのか、ロバーツ監督の決断が注目される。

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原文:Los Angeles Dodgers manager Dave Roberts reveals the odds of Shohei Ohtani pitching out of the bullpen
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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