10月19日(日)に牝馬三冠最終戦、秋華賞(G1)が京都芝2000mを舞台に行われる。今年は春のタイトルを分け合った桜花賞馬エンブロイダリーやオークス馬カムニャックなどが出走する。
本記事では京都開催過去8年分のデータからレースを分析。本命馬とともに、買い目を展開していく。
◆秋華賞 レースの特徴
秋華賞は京都競馬場芝コースの内回りである、2000mを使用。スタートから1コーナーまでが300mと短く、激しいポジション争いが繰り広げられる。その後も道中極端にペースが緩むことはなく、3コーナー過ぎから下り坂のロングスパート勝負に。
実際京都で行われた過去8年の秋華賞では、うち5年で前後半5Fがハイペースを記録。しかもほとんどが前半2秒以上速いペースと極端に流れている。後方勢に展開利が大きいのが特徴。
基本的にはハイペース必至の差し決着。上がり3Fでの「瞬発力」が求められるレースだ。
◆秋華賞 脚質別成績
逃げ【0-1-0-7】勝率0.0% 連対率12.5% 複勝率12.5%
先行【1-0-2-22】勝率4.0% 連対率4.0% 複勝率12.0%
差し【7-4-6-49】勝率10.6% 連対率16.7% 複勝率25.8%
追込【0-3-0-37】勝率0.0% 連対率7.5% 複勝率7.5%
※京都開催 過去8年
◆秋華賞 上がり3F別成績
1位【3-3-2-1】勝率33.3% 連対率66.7% 複勝率88.9%
2位【4-2-0-5】勝率36.4% 連対率54.5% 複勝率54.5%
3位【0-0-3-4】勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率42.9%
4~5位【1-1-0-14】勝率6.3% 連対率12.5% 複勝率12.5%
6位~【0-2-3-91】勝率0.0% 連対率2.1% 複勝率5.2%
※京都開催 過去8年
京都で行われる秋華賞は、前述の通り例年ペースが速くなりやすい。そのため、逃げ・先行勢には厳しい展開となり、過去8年で逃げで馬券に絡んだのは2018年ミッキーチャーム(2着)1頭のみ。その年は前後半5Fがほぼイーブンのミドルペースで、ハイペースとなれば逃げは全て馬券外に沈んでいる。
馬券の中心は「差し」の脚質。過去8年で7勝を挙げており、直線で鋭い脚を使えるタイプが圧倒的に有利だ。
さらに注目すべきは上がり3Fのデータ。上がり1位の馬は【3-3-2-1】で複勝率88.9%の好記録。京都開催の過去8年で馬券内に入った24頭中17頭が、上がり3Fで1~3位以内をマークしており、ラスト3Fでの“瞬発力”が好走への鍵を握る。
◆秋華賞 前走着順別成績
前走1着【5-2-3-32】勝率11.9% 連対率16.7% 複勝率23.8%
前走2着【2-0-2-13】勝率11.8% 連対率11.8% 複勝率23.5%
前走3着【1-3-1-11】勝率6.3% 連対率25.0% 複勝率31.3%
前走4~5着【0-3-1-16】勝率0.0% 連対率15.0% 複勝率20.0%
前走6着~【0-0-1-43】勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率2.3%
※京都開催 過去8年
前走で上位に好走していた馬が強さを見せている。特に前走3着以内だった馬は【8-5-6-56】と、過去8年の馬券内24頭中19頭を占めており、前走の勢いそのままに結果を残す傾向が強い。
一方で、前走6着以下からの巻き返しはほぼ不可能。京都開催の過去8年で馬券に絡んだのは、2017年モズカッチャン(3着)ただ1頭のみ。前走で大敗を喫した馬は割引が必要だ。
また、ローテーション別では前走オークス組とトライアル組(紫苑S・ローズS)が中心。特にオークスからの直行は近年トレンドになっているものの、好走はいずれもオークスで3着以内と実績上位馬に限られている。今年直行組のエンブロイダリー、ブラウンラチェットはいずれもオークスで馬券外と、データ的な不安は拭えない。
秋華賞2025予想
本命⑰カムニャック
春はこの馬にとって短いマイルの距離で結果を残せず桜花賞への出走は叶わず。それでもフローラSで重賞初制覇すると、続くオークスでは外から鮮やかに差し切り、樫の女王に輝いた。
秋の始動戦となったローズSでは、直線入り口で他馬の進路変更による不利を受けながらも、鋭く脚を伸ばし圧巻のパフォーマンスで快勝。目下3連勝で秋華賞の舞台へ臨む。
過去8年の京都開催でオークス馬の秋華賞出走は【5-0-0-0】と全勝。オークスと秋華賞はいずれも瞬発力勝負になりやすく、レース適性の共通点が多いことも大きな追い風。圧倒的人気が予想されるが、素直に信頼したい一頭だ。
対抗⑬セナスタイル
今年1月と遅咲きのデビューながら、新馬戦を勝利。その直後に骨折が判明し、半年以上の長期休養を余儀なくされたが、8月の1勝クラスを難なく突破して連勝を飾った。
そして重賞初挑戦となったローズSでは、道中最後方から上がり最速をマークして3着に好走。展開の後押しこそあったものの、キャリアわずか3戦目で見せた切れ味は世代上位のものだった。
距離はデビューから2000m→2000m→1800mと一貫して中距離戦を使われており、距離不安は一切ない。上がりの瞬発力が問われる秋華賞の舞台は歓迎材料だ。
またこの馬の母は2014年のオークス馬ヌーヴォレコルト。秋華賞でも2着に好走した母譲りの瞬発力を受け継いでおり、血統背景も後押しする。
秋華賞2025の印
◎⑰カムニャック
〇⑬セナスタイル
▲③ジョスラン
☆①ダノンフェアレディ
△⑪、⑭、⑱
秋華賞2025の買い目
- 馬単⑰ー①③⑪⑬⑭⑱(6点)
- 3連複フォーメーション⑰ー③⑬ー①③⑪⑬⑭⑱(9点)
計15点で勝負。
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