大相撲は日本時間10月16日(現地時間15日)から5日間の日程で、イギリス・ロンドンにあるロイヤル・アルバート・ホールで海外公演を開催している。同公演には大の里、豊昇龍の両横綱をはじめ、幕内力士約40名が参加しているが、慣れない異国の地でも彼らの食欲は衰えていないようだ。米メディア『NBCニュース』が報じている。
1991年以来約34年ぶりの開催となる今回のロンドン公演には、力士・親方ら日本相撲協会一行約120名が参加している。一行は約60名ずつ第1班、第2班に分かれ、公演初日の数日前に現地入り。そこからは各々観光や散策を楽しむ様子が報じられており、中には現地の飲食店を訪れ食事を楽しんだ力士もいるという。
相撲の海外興行が行われるのは2013年のインドネシア・ジャカルタ巡業以来約12年ぶりだが、前回は現地の食事が合わずに体調を崩した力士も少なくなかったとされている。一方、今回はそういった心配は無用かもしれない。
同メディアは『数十年ぶりに相撲の力士たちがロンドンに押し寄せた』と題した記事の中で、「伝統的な日本の衣装を身にまとった力士たちは、ロンドンでは2回目となる公演に向けた厳しいトレーニングの合間に街を探索している。しかし、それは彼らの厳しいトレーニングルーティンや、同様に厳しい食事管理を妨げるものではなかった」と力士の食事面に言及。
続けて、「ロンドン公演を主催している『アスコナスホルト』社のドナ・コリンズCEOは、英メディア『スカイニュース』に対し『1日に70キロもの米を消費している』と語った。さらに、彼は『誰かが、麺類の卸売業者が麺を切らしたと言っていた』と付け加えた」と、力士たちによって米や麺が大量に消費されていることを伝えている。
相撲の世界では日々の稽古はもちろん、食事も強くなるためには必要不可欠な要素とされている。体重維持・増加のために妥協を許さない力士たちの姿勢はロンドンでも変わっていないようだ。
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