テイラー・スウィフトの最新アルバムが、リバプール周辺で大きな話題を呼んでいる。ただし、それは彼女の圧倒的な歌声によるものではない。ポップ界のスーパースターである彼女は、思わぬ形でリバプールファンにとって忘れがたいサッカー騒動のひとつに巻き込まれてしまったのだ。
彼女の新アルバム『The Life of a Showgirl』が金曜日にリリースされ、その中には『Wi$h Li$t』という楽曲が収録されている。歌詞の中では、贅沢や名声について歌う一方で、『レアル・マドリードとの契約』という一節まで登場する。
その一節をきっかけにリバプールファンは大騒ぎに。多くの人が、それをトレント・アレクサンダー=アーノルドのレアル・マドリード移籍を示唆するものだと受け取ったのだ。
26歳のDFはリバプールで契約を満了させ、わずか850万ポンドで移籍。この決断はサポーターに大きな衝撃を与え、彼のラストゲームは観客からのブーイングに包まれた。そして今ではテイラー・スウィフトの歌詞によって、意図せずともリバプールファンにその痛い別れを思い出させてしまった形になっている。
スウィフト新曲の歌詞に対するリバプールファンの反応
SNSでは瞬く間に反応が広がった。あるファンはこう投稿している。「リバプールのスウィフティーズ(スウィフトのファン)は、新アルバムの8曲目を聴かないで。 彼女が君たちにとってデリケートな話題に触れているから」
さらに、「トレント・アレクサンダー=アーノルドをテイラー・スウィフトがいじるなんて、私の今年のビンゴカードにはなかったよ」と冗談めかすファンもいた。
一方で、「まさかスウィフトまでトレント騒動に巻き込まれたのかよ」と、怒りをあらわにして投稿するユーザーも。ミームも瞬く間に拡散し、特に人気のあるものには「トレントがこの新作アルバムを聴く瞬間!」というキャプションが付けられていた。
皮肉なことに、アーノルド本人は以前からスウィフトのファンであることを公言しており、お気に入りの曲を尋ねられた際には『Anti-Hero』と答えていた。
マドリードのファンにとっては、この音楽と自チームの思わぬ絡みは面白いかもしれない。しかしリバプールファンにとっては、まだ痛む傷に塩を塗られたような出来事だ。
スウィフトファンは踊って楽しんでいるかもしれないが、リバプールファンはこう思わずにいられない。"アーノルドは本当にアメリカの人気ポップスターから揶揄されたのか?"と。
原文:Taylor Swift’s new album lyric leaves Liverpool fans fuming
翻訳・編集:小山亮(スポーティングニュース日本版)
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