リバプールのエースに異変? FWモハメド・サラーの「驚くべきデータ」が明らかに

小山亮 Akira Koyama

Toby Coxon

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プレミアリーグ開幕から波乱の戦いが続くリバプール。その不安定な滑り出しを象徴するように、エースFWモハメド・サラーに関する"驚くべきデータ"が明らかになった。

プレミアリーグ史上屈指の得点源として知られるエジプト代表アタッカーだが、今季ここまでドリブル成功はわずか1回(8回中)にとどまっているという。

33歳となったサラーのボールコントロールや、持ち味である縦への突破力が大きく低下していることがデータからも浮き彫りとなり、そのコンディションに疑問の声が上がっている。

例年であればゴールとアシストの両面でチームを牽引してきたサラーだが、今季はその輝きを失いつつある。 このデータは、相手DFを1対1で抜き去る力――彼の最大の武器のひとつ――が衰えつつあることを示唆している。

驚くべき攻撃力の低下

今季のサラーは、ドリブル成功率がわずか12.5%と、彼のキャリアの中でも最低水準に沈んでいる。

比較として、昨シーズンの成功率は42.3%を記録しており、その差は歴然だ。今季はこれまでの高い基準を大きく下回るパフォーマンスが続いている。

さらに深刻なのは、この指標だけでなく、シュート数、ドリブル数、チャンス創出数、ペナルティエリア内でのボールタッチ数といった他の重要な攻撃データでも軒並み減少している点だ。

『Sky Sports』の番組に出演した元リヴァプールFWダニエル・スタリッジは、「これらの数字は明らかに低下している」と指摘。プレミアリーグの変化に対応するために、「自身のプレースタイルを変える必要がある」と助言した。

スタリッジはまた、サラーが依然として“チームの主役”であり続けたいという思いを捨てきれず、アルネ・スロット監督の新システムへの適応に苦戦していると分析している。

サラーに求められる"進化"

モハメド・サラーの不調は、単なるコンディションの問題だけでなく、チーム全体の戦術的進化も、彼のパフォーマンスに影響を及ぼしていると見られている。

スタリッジはキャリアの晩年を迎えつつあるサラーに対し、「自身のプレーを進化させる必要がある」と指摘した。

依然としてサラーは相手にとって脅威であるものの、今季はほとんどの試合で厳しいマンマークに遭っている。昨季と比べて、シュート数やペナルティエリア内でのボールタッチ数はほぼ半減しており、その変化は明らかだ。

こうした数字の低下は、彼が受ける守備の圧力が一層強まっていることの証拠でもある。

さらに、クラブが長年にわたりサラーの得点力に依存してきたことも懸念材料だ。今季の統計は、アルネ・スロット監督の新たな戦術的方向性が、サラーの役割に大きな影響を及ぼしていることを示唆している。

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原文:Alarming Mohamed Salah statistic revealed after early season struggles
翻訳:小山亮(スポーティングニュース日本版)

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小山亮 Akira Koyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。埼玉県出身。都内の大学に在学中。15年間にわたりサッカーに打ち込んできたが、プロの試合観戦や分析も趣味。幼少期からJリーグや欧州サッカーを追いかけ、現在は年間20試合以上をスタジアムで観戦している。大学のサークルでは監督を務め、全国2位を経験した。

Toby Coxon

Toby joined The Sporting News in 2025 after completing a degree in Multimedia Sports Journalism. He has previous experience writing for online and print publications including VAVEL, Breaking Media and The Non-League Paper. He also has experience working within football clubs in previous roles at Curzon Ashton FC and Bradford City AFC.