リバプール3連敗の原因? 元プレミア監督レドナップ氏が問題ポジションを指摘

小山亮 Akira Koyama

Dorothy Howard

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プレミアリーグ王者リバプールが、苦しい時期を迎えている。チームはここ3試合でまさかの3連敗。クリスタル・パレス、ガラタサライ、そしてチェルシーに立て続けに敗れ、不安の声が高まっている。

直近のチェルシー戦では、試合終盤に失点を許し、リバプールは1-2で敗北を喫した。

アルネ・スロット監督率いるリバプールは、シーズン開幕当初は無敗を維持していたが、直近3試合の結果により、ファンの間ではチームの先行きを不安視する声が高まっている。攻撃陣では、今夏加入したアレクサンダー・イサクがいまだ存在感を示せず、フロリアン・ヴィルツもチームスタイルに十分に馴染めていない様子だ。

こうした状況を受け、長年プレミアリーグで指揮を執っていたハリー・レドナップ氏は、リバプールの抱える問題について自身の見解を語っている。

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レドナップ氏が挙げる問題点

英『Sky Sports』の取材で、レドナップ氏はトレント・アレクサンダー=アーノルド(現レアル・マドリード)の退団こそが、リバプールを苦しめる大きな要因だと語った。

「彼らの問題はDFラインにある。トレントがいないからだ」

「彼らはバーンリー戦(9月14日)以降、同じ右サイドバックを続けて起用できていない。(チェルシー戦では)ブラッドリーは厳しい45分を過ごしたし、ケルケズもまだ十分に適応できていない。ボーンマスでプレーしていた時のプレッシャーとは違うんだ」

チェルシー戦でDFコナー・ブラッドリーは右サイドバックで先発したが、警告を受けていたことも影響し、ハーフタイムでMFヴィルツと交代していた。一方、逆のサイドでも後半10分にDFミロシュ・ケルケズがDFアンドリュー・ロバートソンと交代している。

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レドナップ氏はこう続ける。「ピッチ全体に課題はあるが、特にサイドバックが深刻だ。ロバートソンが終盤に負傷したことも痛い。この代表ウィークはチームをリセットする良い機会になるかもしれない」

「サイドバックが機能していない。ソボスライを右サイドバックで起用すべきという声もあるが、私は『なぜ?彼は世界屈指の8番プレーヤーなのに』と言いたい」

「監督が全員を起用し、チーム全体のモチベーションを保とうとしているのは理解できる。ただ、全体的に選手たちの調子が落ちており、自信も不足しているように見える。リヴァプールを見限るのはまだ早いが、現状のプレー内容を考えると"小さな危機"にあると言っていいだろう」

代表ウィーク明けのリバプールは、10月19日(日)にアンフィールドで宿敵マンチェスター・ユナイテッドを迎える。王者が再び勢いを取り戻せるか注目が集まる。

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原文:Harry Redknapp reveals problem position for Liverpool
翻訳・編集:小山亮(スポーティングニュース日本版)

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小山亮 Akira Koyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。埼玉県出身。都内の大学に在学中。15年間にわたりサッカーに打ち込んできたが、プロの試合観戦や分析も趣味。幼少期からJリーグや欧州サッカーを追いかけ、現在は年間20試合以上をスタジアムで観戦している。大学のサークルでは監督を務め、全国2位を経験した。

Dorothy Howard

Dorothy Howard is a freelance soccer writer for The Sporting News. Dorothy loves all things sports, especially soccer. She is unfortunately a hardcore Manchester United fan, but loves the USWNT. Since starting her career, she has published work for multiple sports sites, and is a trusted name in sports reporting.