リバプールは2025-2026シーズンの開幕からプレミアリーグ5連勝と絶好のスタートを切り、リーグ連覇への期待が高まっていた。
しかし、ここ数週間で状況は一変する。9月27日、クリスタル・パレスに終盤で決勝点を奪われ、アルネ・スロット監督にとって今季初の黒星となった。
その後、チャンピオンズリーグではガラタサライに1-0で敗戦。さらに週末にはチェルシー戦で途中出場のエステバンに終盤の決勝弾を許し、スタンフォード・ブリッジで2-1の敗北を喫した。
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リバプールは攻撃面で決定力を欠いており、チェルシー戦では「ビッグチャンス」4回のうちわずか1得点しか奪えなかった。
この敗戦後、元リバプールFWのダニエル・スタリッジが、スロット監督率いるチームに「欠けている要素」を指摘した。
「ルイス・ディアスの不在は本当に大きいと思う」とスタリッジはSky Sportsに語った。
「昨季のリバプールのプレスを思い返すと、前線3人の中で最初にプレッシングをかけるのは彼だったと言っていい。中盤ではソボスライがその役割を担っていたが、私にとってルイス・ディアスは、ボールに対する執念、ボールを奪い返そうとする姿勢、インターセプトなど、とにかく粘り強く、リバプールに今足りていないものをもたらしていた」
「もちろんイサク、エキティケ、ヴィルツの努力を疑うつもりはない。彼らの運動量やクオリティには何の問題もない。ただ、彼らはより攻撃志向の選手だ。ディアスはもう少し守備面で自分を犠牲にできるタイプだった」

「今の攻撃陣で考えなければならないのは、誰が数字を追わずにチームのために働くのかということだ。前線3人のうち、1人はスタッツを求めすぎない選手である必要がある」
「どの選手をハードワーカーにするのか、誰を自由に動かせる選手にするのか、そして誰をその中間に置くのか。そこを見極めることが大事なんだ。現時点では、監督自身もまだその答えを掴めていないように見える」
バイエルンで好調のルイス・ディアス
ルイス・ディアスは今夏、推定移籍金7500万ユーロ(約130億円)+ボーナスでリバプールからバイエルン・ミュンヘンへ移籍。これはリバプールにとって今夏最大の売却だった。

当初、バイエルンでは年齢や契約コストを考慮して「高すぎる移籍金」と懐疑的な声もあったが、コロンビア代表FWはすぐにファンの信頼を勝ち取った。
28歳のディアスはミュンヘンでの最初の10試合で6得点・4アシストを記録。ハードプレス、献身的な守備、そして絶え間ない運動量が高く評価されている。
ヴィンセント・コンパニ監督の戦術にも完璧にフィットしており、バイエルンは今季ここまで公式戦10戦全勝。ディアスはその中で重要な役割を果たしている。
一方のリバプールはプレミアリーグで2位につけており、まだシーズン序盤ではある。
それでも、ガラタサライ戦やチェルシー戦では、スロット監督がディアスのような突破力と執念を持つアタッカーを欠いていたことが浮き彫りになった。
原文:Former Liverpool star points out one missing factor in Arne Slot's team
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)
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