ニューヨーク・ニックスが新しいヘッドコーチを見つけたようだ。
『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者が報じたところによると、ニックスはマイク・ブラウンを新たな指揮官にするようだ。6月4日(現地3日)にトム・シボドー前HCを解任してから、ニックスは様々な選択肢をあたってきた。他球団と契約中の指揮官との面談要請を断られたこともある。
最終的に、ニックスはブラウンに決めたようだ。2024-2025シーズン途中にサクラメント・キングスで解任されたが、年間最優秀コーチ賞を2回受賞している。1992年にビデオコーディネーターとしてキャリアをスタートさせてから、40年近くにわたってNBAで仕事してきた55歳だ。
ここでは、なぜニックスがブラウンを次の指揮官に選ぶのかをまとめる。
なぜニックスはマイク・ブラウンを選ぶのか?
ブラウンは実績のあるヘッドコーチで、直近の成績も見事だ。2022年から2024年まではキングスの攻撃を活性化させた。2021-2022シーズンは優勝したゴールデンステイト・ウォリアーズで守備を指揮している。
面談でブラウンは好印象を残し、ニックス上層部からの支持を得たと言われる。最も大きかった要素のひとつは、ブラウンの経験値だ。ニックスは2024-2025シーズンに51勝をあげており、すでにタレントを擁しているチーム。ブラウンにはその力を最大限に引き出す経験がある。
ニックスのレオン・ローズ社長は、新指揮官候補と複数回の面談を行った末にブラウンを選んだ。
ニックスのヘッドコーチ探し
シボドーを解任してから指揮官を探し始めたニックスは、様々な候補者が報じられてきた。
最初に関心が伝えられたのは、ダラス・マーベリックスのジェイソン・キッドHCだ。6月12日(現地11日)には、マーベリックスがニックスからのキッドとの面談要請を拒んだと報じられた。さらに、ニックスはイメイ・ウドカ、クリス・フィンチ、クイン・スナイダー、ビリー・ドノバンといった指揮官たちとの面談を要請したが、いずれも拒まれている。
6月13日(現地12日)には、ニックスがブラウンとテイラー・ジェンキンズが候補に浮上。また、ミネソタ・ティンバーウルブズのアシスタントコーチであるマイカ・ノリ、ニューオーリンズ・ペリカンズのジェームズ・ボレーゴACとも面談した。
サウスカロライナ大学女子チームのドーン・ステイリーHCの名前もあがったが、ブラウンやジェンキンズとの話が進み、2回目の面談に向かっていた。
マイク・ブラウンの成績
シーズン | チーム | 成績 | 勝率 |
2005-06 | キャバリアーズ | 50勝32敗 | .610 |
2006-07 | キャバリアーズ | 50勝32敗 | .610 |
2007-08 | キャバリアーズ | 45勝37敗 | .549 |
2008-09 | キャバリアーズ | 66勝16敗 | .805 |
2009-10 | キャバリアーズ | 61勝21敗 | .744 |
2011-12 | レイカーズ | 41勝25敗 | .621 |
2012-13 | レイカーズ | 1勝4敗 | .200 |
2013-14 | キャバリアーズ | 33勝49敗 | .402 |
2022-23 | キングス | 48勝34敗 | .585 |
2023-24 | キングス | 46勝36敗 | .561 |
2024-25 | キングス | 13勝18敗 | .419 |
通算 | 454勝304敗 | .599 |
原文:Why did the Knicks hire Mike Brown? New York's coaching saga ends with NBA journeyman after Tom Thibodeau firing(抄訳)
翻訳:坂東実藍