フェニックス・サンズは7月11日(現地10日)、球団最多得点記録を持ち、NBAオールスター選出4回、オールNBAチーム選出2回、オリンピック金メダル獲得2回のデビン・ブッカーと、複数年の延長契約を結んだことを発表した。
オーナーのマット・イシュビアは、「ブッカーはフェニックス・サンズを体現し、球団とコミュニティ、我々の未来のベストを代表する存在です」と話している。
「チームの歴代最多得点記録を樹立した選手であり、コート上での活躍は比類なきもので、卓越性を追求する彼の揺るぎない姿勢やたゆまぬ準備の結果です。その気質やリーダーシップ、『自分がやる』というメンタリティーは、我々が大切にしている水準と文化を表しています。さらに、彼のファンとのつながりは唯一無二で、そのバレー全体への影響力、アリゾナ州の若者や家庭を支える絶え間ない努力は、私たちが大切にしているコミュニティとの深い絆を反映しています」
ブッカーはNBA入りしてからの10シーズンを常にサンズで過ごし、2024-2025シーズンの2月4日(現地3日)に球団の歴代最多得点記録を更新した。ひとつのチームで在籍10年超は、現役選手ではブッカーを含めて6人しかいない。
また、ブッカーは20得点超、30得点超、40得点超、50得点超、60得点超を達成した試合数で球団最多を記録しており、2017年3月25日(現地24日)のロードでのボストン・セルティックス戦では、球団記録となる70得点をあげている。
通算の3ポイントショット成功数はサンズ歴代トップで、フィールドゴールとフリースローの成功数は同2位。アシストは同4位、スティールは同9位、出場試合は同6位の数字だ。
ブッカーは「自分と家族にとって大きな意味のある瞬間です」と話した。
「10年前にここでドラフト指名され、NBAという夢が現実になり、フェニックスは自分の家となりました。この街を愛しており、ここでの10年間で達成してきたことを誇りに思います。マット・イシュビアやサンズ球団全体に感謝しています。みなさんの忠誠とサポートにも感謝しています。さらにこれからですよ!」
NBAドラフト2015でサンズに全体13位指名されたブッカーは、10シーズンで673試合に出場。平均24.4得点、5.2アシスト、4.0リバウンドを記録している。ことし3月にNBA史上8番目の若さで通算1万6000得点を達成した。
プレイオフでは47試合に出場し、平均28.0得点、FG成功率48.6%、3P成功率38.9%、FT成功率89.9%、5.3アシスト、5.1リバウンドを記録している。平均得点はリーグ歴代8位の数字だ。2021年のプレイオフでは、初のポストシーズンで601得点とNBA記録を更新。2023年のプレイオフでは、平均33.7得点、FG成功率58.5%をマークしており、単一ポストシーズンで平均30得点&FG成功率58%超は、ガードとしてはリーグ史上初の数字となった。