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ブラッドリー・ビールの移籍先候補:サンズ退団ならフィットする5チームは?

Gilbert McGregor

坂東実藍 Miran Bando

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ブラッドリー・ビールは2シーズンを過ごしたフェニックス・サンズを離れるとうわさされている。

サンズは今後2年で1億1000万ドル(約161億7000万円/1ドル=147円換算)超のサラリーが予定されている32歳のビールをウェイブ(保有権放棄)するとみられている。実現したら、サンズは今後5年にわたってその大半を支払うことになり、ビールはフリーエージェントとして市場に出回ることとなる。

ビールの在籍時にサンズは成功できなかった。だが、ビールは106試合に出場し、フィールドゴール成功率50.5%、3ポイントショット成功率40.7%で平均17.6得点をあげている。いくつかのチームにとって、彼は貴重な補強となるはずだ。

ここでは、ビールの移籍先候補となるチームをまとめた。いずれも2024-2025シーズンにプレイオフ進出を果たしたチームだ。

ブラッドリー・ビールの移籍先候補

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デンバー・ナゲッツ

ナゲッツは2024-25シーズンで最大の問題となった点を今オフシーズンでいくつか修正している。
ビール獲得は正しい方向に向けたさらなる一歩となるだろう。

昨季のナゲッツは3P成功がリーグ28位だった。ビールは通算成功率37.6%を記録しており、ここ2シーズン連続で1試合平均1.9本を成功させている。理想的にフィットするだろう。

これはビールがナゲッツでリザーブという役割を受け入れるかどうかによるところが大きい。サンズではそれを受け入れなかった。ナゲッツのスターティングラインナップは、ジャマール・マレー、クリスチャン・ブラウン、キャメロン・ジョンソン、アーロン・ゴードン、そしてニコラ・ヨキッチとなるだろう。ただ、ビールはセカンドユニットに見事にフィットするはずだ。

ビールはラッセル・ウェストブルックと大きく異なる選手だ。しかし、ウェストブルックがFAでナゲッツを退団したら、ビールは代わりに出場時間を得るだろう。ブルース・ブラウン、ティム・ハーダウェイJr.、ジュリアン・ストローサー、ヨナス・バランチュナス、ペイトン・ワトソンにさらにビールと、ナゲッツのセカンドユニットはウェスタン・カンファレンスで躍進するだけの層の厚さとなる。

ゴールデンステイト・ウォリアーズ

ウォリアーズはビールに関心を寄せていると報じられている。理にかなっているだろう。

ビールは頭脳派の選手で、ステフィン・カリーを中心とするシステムの中でも役割を見いだせるだろう。ウォリアーズは高齢化することになるが、カリーや昨季途中に獲得したジミー・バトラー以外に攻撃を生み出せる選手が必要だ。

ウォリアーズはビールのスキルを必要としており、彼もその経験を生かしてベテラングループにフィットできるはずだ。懸念はウォリアーズが高齢化の一途をたどること。経験豊富で勝ち方を知る一方で、常にケガのリスクが現実のものとなることは昨季が示している。

ロサンゼルス・クリッパーズ

ビールが先発の座を最優先にするなら、クリッパーズが最もチャンスとなるかもしれない。ノーマン・パウエルのマイアミ・ヒートへの放出で、バックコートの枠をビールが埋める可能性もある。

守備でジェームズ・ハーデンとビールのバックコートコンビは不十分かもしれない。だが、カワイ・レナード、ブルック・ロペス、イビツァ・ズバッツは、少なくとも一定程度でその穴埋めができる選手たちだ。ビールはパウエルと同い年で、異なるタイプではあるが、大きく戦力が落ちることはない。

なお、実現すればビールはパシフィック・ディビジョンにとどまることになり、古巣となるサンズと少なくとも4回対戦する可能性がある。

Bam Adebayo and Bradley Beal

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マイアミ・ヒート

トレードのうわさが多々あったヒートは、FAでついにビールを獲得できるかもしれない。パウエル加入もその妨げにはならないだろう。

ヒートはうわさになった選手たちを逃してきたが、プレイオフ・ファーストラウンドでスウィープ(4勝0敗)を許した昨季からの巻き返しを図って再編成を目指している。ビール加入で大きく停滞していたヒートの攻撃力は増すはずだ。

役割は複雑だ。ヒートのスターティングラインナップは、現状でアンドリュー・ウィギンズ、バム・アデバヨ、ケレル・ウェアがフロントコートで、バックコートはタイラー・ヒーローだけが確定の様子。そのヒーローと最も合うのは、パウエルか、デイビオン・ミッチェルか。あるいはビールとのコンビは機能するのか。

ヒートはまだ取引を終えていないかもしれない。だが、ビールは当面、自分の役割が不確かになることを受け入れなければいけない可能性がある。

ミルウォーキー・バックス

バックスはヤニス・アデトクンボを中心に堅実なロスターをつくるために、何でもする意欲を見せ続けている。ビール獲得の動きは、そのプランと一致するだろう。

デイミアン・リラードをウェイブしたバックスは、複数のガードがプレイメークと得点面の責任を共有する状態だ。バックコートはAJ・グリーン、ギャリー・ハリス、ケビン・ポーターJr.、ライン・ロリンズ、ギャリー・トレントJr.がいる。

いずれも過去に堅実な貢献してきた選手たちだ。しかし、ビールはチームをもっと安定させられる選手として知られる。

バックスにはまだ真のポイントガードが必要だ。ただ、ビールは少なくともある程度攻撃をセットできる。また、アデトクンボがより責任を負って攻撃を主導することがあるのは不可避だが、その際にビールはボールがないところからでもプレイできる。

原文:Bradley Beal landing spots: Clippers, Nuggets, Warriors among 5 best fits for Suns guard(抄訳)
翻訳:坂東実藍

Gilbert McGregor

Gilbert McGregor first joined The Sporting News in 2018 as a content producer for Global editions of NBA.com. Before covering the game, McGregor played basketball collegiately at Wake Forest, graduating with a Communication degree in 2016. McGregor began covering the NBA during the 2017-18 season and has been on hand for a number of league events.

坂東実藍 Miran Bando

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。