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2025年のNBAオフシーズンで去就が注目されるFA選手 トップクラスのフリーエージェントたち

Gilbert McGregor

坂東実藍 Miran Bando

2025年のNBAオフシーズンで去就が注目されるFA選手 トップクラスのフリーエージェントたち image

2025年のNBAオフシーズンのフリーエージェント市場は、解禁当初から様々な動きがあった。

サプライズでFAとなった選手もいる。ミルウォーキー・バックスがデイミアン・リラードをウェイブ(保有権放棄)したのだ。リラードは来季をアキレス腱断裂からの回復に費やす。だが、今市場で獲得可能な選手の中で最大のビッグネームだ。

ここでは、FA市場で獲得可能なベストプレイヤーたちをまとめる。

NBAのFA市場でまだ獲得可能なベストプレイヤーたち

Damian Lillard

デイミアン・リラード(無制限FA)

バックスからウェイブされ、残りの1億1300万ドル(約162億7200万円/1ドル=144円換算)という報酬は今後5年で支払われる。サプライズのFA市場入りとなった。左アキレス腱断裂の修復手術を受けたところで、2025-2026シーズンはリハビリのために全休見込みであることも特筆に値する。

それでも、獲得可能な選手の中でリラードが最高のタレントであることは変わらない。比較的大きな投資でもうすぐ35歳となる彼を獲得しようとするチームはあるだろう。

ジョシュ・ギディー(制限付きFA)

制限付きFAで、あらゆる兆しがシカゴ・ブルズとの再契約を示している。つまり、再契約するかどうかではなく、それをいつするかの問題ということだ。だが、ブルズでの1年目で平均14.6得点、8.1リバウンド、7.2アシストを記録した22歳のギディーだけに、金銭面でまとまっていないことはたくさんある。

もしも金額面でまとまらなければ、興味深い交渉につながるかもしれない。

クエンティン・グライムズ(無制限FA)

フィラデルフィア・76ersは2025-26シーズンに完全に健康に戻ると見ている。だが、2024-2025シーズンはケガの問題で、グライムズにまたとない機会が与えられた。グライムズは28試合に出場し、平均21.9得点、5.2リバウンド、4.5アシストを記録している。

似たような役割をグライムズに提示する別のチームはあるだろうか。それとも、76ersが異なる役割で彼を残すのだろうか。

ジョナサン・クミンガ(制限付きFA)

ゴールデンステイト・ウォリアーズでスティーブ・カー・ヘッドコーチのローテーションから外れたが、制限付きFAのため、他球団からのオファーにウォリアーズはマッチできる。

ウォリアーズは交渉において有利であり、クミンガがベイ・エリアを去るのであれば、サイン&トレードで貴重な見返りを得るかもしれない。

Cam Thomas Brooklyn Nets

NBA Entertainment

キャム・トーマス(制限付きFA)

2024-25シーズンのトーマスは平均24.0得点、リーグで最も印象的なスコアラーのひとりだった。しかし、ケガのために出場23試合にとどまっている。ブルックリン・ネッツは今オフシーズンでロスターを再編成しており、NBAドラフト2025で指名したガードトリオを含め、ボールを支配する選手を多く獲得してきた。

トーマスの去就に関するニュースは比較的静かだったが、ネッツが選ぶ方向性は注目されるだろう。

マリーク・ビーズリー(無制限FA)

3ポイントショットで自己最高のシーズンとしたばかりのビーズリーだが、現在はスポーツ賭博での活動に関する調査対象となっている。優れたシューターとして非常に貴重だが、不正行為の疑いが完全に晴れるまでは、FA市場において進展はないかもしれない。

アル・ホーフォード(無制限FA)

18シーズンを戦ってなお、ホーフォードは限られた役割で影響力のあるベテランのひとりとなれる。2024-25シーズンは39歳で60試合に出場(先発42試合)。平均9.0得点、6.2リバウンドを記録した。だが、2025-26シーズンのボストン・セルティックスはタイトルを競う可能性が低く、ホーフォードがそういったチームで19年目のシーズンを過ごしたいのかは不明だ。

クリス・ポール(無制限FA)

将来の殿堂入りが見込まれるポールは、39歳にして全82試合に出場したシーズンを終えたところで、NBAでの21年目シーズンに向かうとみられる。2024-25シーズンはサンアントニオ・スパーズでフルタイムのスターターを務め、平均8.8得点、7.4アシストを記録した。

報道によれば、ポールはロサンゼルスの家族の近くに戻りたがっている。ロサンゼルス・クリッパーズとフェニックス・サンズが有力な移籍先候補のようだ。

ベン・シモンズ(無制限FA)

2021年から2024年までケガの影響で出場57試合だったシモンズだが、2024-25シーズンは51試合に出場した。

ネッツで開幕を迎え、バイアウトを経てクリッパーズに加入。そこでレギュラーシーズンの18試合に出場し、平均2.9得点、3.8リバウンド、3.1アシストを記録した。プレイオフでもチームの7試合中5試合に出場。ただ、役割は限られていた。新天地でキャリアの再生を目指す。

マルコム・ブログドン(無制限FA)

NBAで10年目を迎えるベテランポイントガードだが、最大の疑問符は稼働できるかどうかにある。ここ2シーズンは出場63試合にとどまった。ただ、平均14.6得点、3.8リバウンド、5.0アシストと十分に堅実な数字を残している。

ガードの層を厚くする必要があり、役割を管理してケガのリスクを抑えられるようなチームにとっては、貴重な補強となるかもしれない。

原文:Best NBA free agents still available: Damian Lillard, Josh Giddey top options remaining after first wave(抄訳)
翻訳:坂東実藍

Gilbert McGregor

Gilbert McGregor first joined The Sporting News in 2018 as a content producer for Global editions of NBA.com. Before covering the game, McGregor played basketball collegiately at Wake Forest, graduating with a Communication degree in 2016. McGregor began covering the NBA during the 2017-18 season and has been on hand for a number of league events.

坂東実藍 Miran Bando

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。