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バックスのリラード放出にヤニス・アデトクンボはどう反応したのか トレード可能性などへの影響は?

Gilbert McGregor

坂東実藍 Miran Bando

バックスのリラード放出にヤニス・アデトクンボはどう反応したのか トレード可能性などへの影響は? image

2025年のNBAオフシーズンでミルウォーキー・バックスが大きく動き、注目を集めている。

フリーエージェント解禁から24時間と経たないうちに、バックスはマイルズ・ターナーとの4年契約が報じられた。さらに予想外だったのが、オールスター選出9回のデイミアン・リラードをウェイブ(保有権放棄)したと報じられたことだ。

リラードはバックスがヤニス・アデトクンボとコンビを組ませるために獲得した選手だった。しかし、ケガに悩まされ、大きな成功には至っていない。そしてリラードは2024-2025シーズンのプレイオフでアキレス腱を断裂。2026-2027シーズンまで復帰はないと見られている。

ここ2シーズンでリラードとアデトクンボがプレイオフの試合に一緒に出場したのは3回にとどまっている。ピークは2024年のNBAカップ優勝だった。

今回の動きでバックスは前進することを決めたが、アデトクンボを中心に再び優勝を競えるチームづくりという重圧は変わらない。

ここでは、リラードのウェイブがアデトクンボやバックスの優勝可能性にどのような意味を持つかをまとめる。

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デイミアン・リラード放出がヤニス・アデトクンボにもたらす意味

バックスは2023年のオフシーズン、イースタン・カンファレンスの第1シードながらプレイオフ・ファーストラウンド敗退という落胆の結果につながった攻撃力の問題を受けてリラードを獲得した。

だが、リラードは2025-2026シーズンを全休する見込みとなった。これでアデトクンボの全盛期が1年消費されるとの見方も少なくない。リラード放出とターナー獲得で重要になるのが、アデトクンボの反応だ。

アデトクンボともリラードともつながりがあるクリス・ヘインズ記者によると、アデトクンボは「リラードをウェイブするというチームの決定に満足していない」という。

同記者の報道は、アデトクンボが球団から相談されていなかったことを示唆している。その不満から今後の去就に関する憶測につながるかもしれない。ただ、2023年にバックスがドリュー・ホリデーを放出した際も、アデトクンボは「関わっていない」と言われていた。

アデトクンボは不満かもしれない。だが、これまでのキャリアにおけるバックスのトレードの歴史は、ロスター改善のために犠牲が必要だと理解していることも示唆している。

また、シャラニア記者は「コンビを組む可能性をターナーとアデトクンボがともに評価した」と報じている。

Myles Turner and Giannis Antetokounmpo

ヤニス・アデトクンボはトレードされるのか?

アデトクンボが関係するトレードが近いとの憶測はない。ロスター改善を願い、オフシーズンの球団の動きを注視していると報じられている。

そしてここまで、バックスはリーグで最も動いているチームのひとつだ。

ブルック・ロペスをロサンゼルス・クリッパーズに失ったが、より若いターナーを獲得。ボビー・ポーティス、ケビン・ポーターJr.、ジェリコ・シムズ、ギャリー・トレントJr.らとも再契約し、FAのギャリー・ハリスとも合意した。

バックスはシャーロット・ホーネッツとのトレードでパット・カーナトンも放出し、さらにサラリーキャップを調整。さらなるロスター強化に向けて動くと見られている。アデトクンボを放出するのではなく、彼を中心に築いていく動きなのは明白だ。

原文:What Damian Lillard release means for Giannis Antetokounmpo, Bucks trade rumors and more(抄訳)
翻訳:坂東実藍

Gilbert McGregor

Gilbert McGregor first joined The Sporting News in 2018 as a content producer for Global editions of NBA.com. Before covering the game, McGregor played basketball collegiately at Wake Forest, graduating with a Communication degree in 2016. McGregor began covering the NBA during the 2017-18 season and has been on hand for a number of league events.

坂東実藍 Miran Bando

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。