ニューヨーク・ヤンキースにとっては痛い敗戦だった。
最大のライバル、ボストン・レッドソックスとのアメリカンリーグ・ワイルドカード・シリーズの第1戦、ヤンキースは9回裏を迎えて3-1でリードを許していた。
だが、ヤンキースには同点に持ち込むだけでなく、サヨナラ勝利を収める可能性もあった。
この回、先頭打者ポール・ゴールドシュミットがヒットで出塁すると、アーロン・ジャッジもヒットで続き、同点の走者が塁に出た。さらにコディ・ベリンジャーが左中間へヒットを放ち、ノーアウト満塁という絶好のチャンスが訪れた。
その後の事は、メジャーリーグ(MLB)史上最大の失敗の一つとして語り継がれるだろう。実際、この日までMLBのポストシーズン史上で前例のない出来事だった。
ジャンカルロ・スタントンが三振すると、ジャズ・チザムJr.はライトへフライを打ち上げてしまう。さらにトレント・グリシャムも三振して試合は終了した。レッドソックスの守護神アロルディス・チャップマンはピンチを招きながらも即座に立ち直り、セーブを記録した。
The Yankees are the first team in MLB postseason history to have the bases loaded with nobody out in the bottom of the 9th but not score a run and lose the game.
— OptaSTATS (@OptaSTATS) October 1, 2025
ヤンキースは9回裏、無死満塁の場面で、1点も点をあげることができずに敗戦したMLBポストシーズン史上初のチームとなかった。
この試合、レッドソックスの先発ギャレット・クロシェットは7.2回を投げ、被安打4、失点1、奪三振11個という素晴らしい投球を見せた。
そして、レッドソックスは7回表に吉田正尚のタイムリーで逆転すると、9回表にアレックス・ブレグマンのタイムリーツーベースで加点した。
痛い試合を落としたヤンキースは第2戦のマウンドに今季18勝のカルロス・ロドンを送り、雪辱を図る。
原文:New York Yankees epic failure Tuesday night had never been done in MLB postseason history
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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