「交渉の話題に上がる」ドジャース新人にトレード放出の可能性 見返りは計算の立つリリーフが有力?

柴田雅人 Masato Shibata

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ロサンゼルス・ドジャースはメジャーでもトップクラスの資金力を誇るチームの一つで、ストーブリーグでは毎年積極的な動きを見せている。今オフも移籍市場では大いに存在感を放つと見込まれているが、その影響でアレックス・フリーランドが放出される可能性があるという。米メディア『ファンサイデッド』が報じている。

現在24歳のフリーランドは、2022年ドラフト3巡目(全体105位)でドジャースから指名されプロ入りした。遊撃や三塁を守れるスイッチヒッターで、入団から2年で3Aに昇格。迎えた今季はキム・ヘソンが左肩の怪我で故障者リスト(IL)入りしたことに伴い、7月末に待望のメジャー昇格を果たした。

ただ、昇格後は29試合、打率.190、2本塁打、6打点と苦戦を強いられると、9月初旬にマイナー降格が決定。メジャーの壁に跳ね返された格好だが、この経験を活かして来季以降に飛躍を見せることが期待されている。

そのフリーランドについて、同メディアは「今オフにトレードされる可能性が濃厚な6人のMLBプロスペクト」と題した記事の中で注目。「見ての通り、ドジャースはドジャースらしい動きをするだろう。フロントは補強不足をトレード期限に頼って解決するのを好まないため、大量の契約とトレードを仕掛けるはずだ。彼らが使い放題の資金源を持っていることは確かに有利に働く。フリーランドはマイナーリーグでは2年連続で好調だったが、短い出番となったメジャーでは概ね期待外れだった。今オフ、ドジャースが再び戦力を補充しようとする中で、少なくともフリーランドの名前がトレード交渉の話題に上がることは確実だろう」と、トレード要員として用いられる展開を予想している。

今季のドジャースはタナー・スコットを筆頭に、ブルペン陣に不振に苦しむ投手が続出。その影響もあり、日本時間25日(現地時間24日)のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦では、先発が本職の佐々木朗希やクレイトン・カーショーがリリーフ登板する事態にもなっている。今オフは計算の立つリリーフの獲得が求められているが、目当ての投手の見返りとしてフリーランドが放出される可能性もゼロではなさそうだ。

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柴田雅人 Masato Shibata

スポーティングニュース日本版スポーツコンテンツライター。福岡県出身。幼少期から相撲、野球、サッカーを中心に幅広くスポーツを観戦。大学卒業後からライター活動を開始し、主にスポーツ記事の企画立案、取材、執筆などに携わる。現在もスポーツ観戦が一番の趣味で、複数競技を同時に視聴することもしばしば。