ロサンゼルス・ドジャースは日本時間19日(現地時間18日)、37歳のクレイトン・カーショーが今季限りでの現役引退を発表した。同投手はメジャーデビューした2008年からドジャース一筋のままキャリアに幕を下ろすことになるが、実はニューヨーク・ヤンキースが獲得に向けて動いていた時期があるという。米メディア『ドジャースネイション』が報じている。
カーショーは2006年のドラフト1巡目(全体7位)としてドジャースに指名され入団。約2年後の2008年5月にメジャーデビューを果たすと、昇格後は先発ローテーションの中心として定着し、昨季までにサイ・ヤング賞3回(2011,2013,2014)、最多勝3回(2011,2014,2017)、最優秀防御率5回(2011-2014,2017)、最多奪三振3回(2011,2013,2015)など数々のタイトルを獲得した。今季は左膝、左足親指故障による出遅れがあったものの、日本時間24日(同23日)時点で21登板、10勝2敗、防御率3.55と一定の数字を残している。
カーショーはメジャーデビュー前から奪三振能力の高い本格派として球団内外で高い評価を受けていたが、ニューヨーク・ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMはただ評価するだけではなく、水面下で引き抜きを画策していたという。
同メディアによると、キャッシュマンGMは先日MLBラジオに出演した際、「ネッド・コレッティは、カーショーがマイナーリーグにいた頃のドジャースGMだった。カーショーを引き抜こうと、彼にいくつかアイデアを投げかけたんだ。もちろん、ネッドは賢明にも断った。私としては真剣な取り組みだった。カーショーは最初から最後まで、誰もが将来大物になると確信していた存在だ。さらに素晴らしいのは、彼が球団や業界を代表する姿だ。人格者であり偉大なリーダーとして。間違いなく初選出で殿堂入りする選手だ」と当時の裏話を明かしたという。
また、同メディアはこのエピソードについて「カーショーがニューヨークにやって来るというのは、実に興味深い話だ。2008年にカーショーがメジャーに昇格した当時、ヤンキースはカール・パバーノ、王建民、マイク・ムッシーナ、アンディ・ペティット、フィル・ヒューズ、ダレル・ラズナー、ジョバ・チェンバレン、イアン・ケネディ、シドニー・ポンソンといった安定した先発陣を擁していた。ペティットのような選手から学ぶことは確かに有益だっただろうが、それでも、カーショーのロサンゼルスでのキャリアはうまくいったように見える」との見解を示している。
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