「魅力的な選択肢ではある」今オフのドジャース、マンシーに匹敵する大物三塁手を狙う!? 補強の優先順位には疑問も

柴田雅人 Masato Shibata

「魅力的な選択肢ではある」今オフのドジャース、マンシーに匹敵する大物三塁手を狙う!? 補強の優先順位には疑問も image

ロサンゼルス・ドジャースは現在、35歳のマックス・マンシーが主に三塁レギュラーを務めている。今季で2年2400万ドル(約36億円)の契約が満了する予定だが、球団側は現契約に付帯している球団オプションを行使すると同時に、同選手に匹敵するような実績を持つ大物三塁手の獲得に動く可能性があるかもしれない。米メディア『スポーツイラストレイテッド』が報じている。

今季のマンシーは序盤は打撃不振、中盤以降は左膝や右脇腹の故障に苦しめられ、通算成績は100試合、打率.243、19本塁打、67打点といった数字にとどまった。ただ、6月に打率.345、8月にも打率.348をマークするなど、状態が万全ならまだまだ活躍できることも示しているため、球団は1年1000万ドル(約15億円)の球団オプションを行使することが濃厚な見込みとなっている。

一方、三塁の新戦力候補と目されているのは、31歳のアレックス・ブレグマン。昨オフにヒューストン・アストロズからフリーエージェント(FA)になった後、3年1億2000万ドル(約180億円)の契約でボストン・レッドソックスに加入。移籍1年目の今季は114試合、打率.273、18本塁打、62打点といった成績だった。

同メディアによると、『MLB.com』のマーク・フェインサンド氏は、ブレグマンが今オフに現契約をオプトアウトすることはほぼ確実だとした上で、新天地候補としてトロント・ブルージェイズ、ドジャース、シアトル・マリナーズの3球団を予想。ドジャースについては「マンシーに1000万ドルの球団オプションを有しているが、新たな三塁手を探しているかもしれない」と言及したという。

マンシーは今季レギュラーシーズン終了時点で通算214本塁打を記録している強打者だが、年齢面を考えると来季に急激な衰えが来てもおかしくはない。だが、通算209本塁打とほぼ同等の実績を残すブレグマンを確保できれば、三塁に穴が空くリスクを軽減させることができる。また、ブレグマンは過去に二塁や遊撃を守った経験があるため、マンシーが健在でも共存の道はある。こうした要素を加味して、ドジャースが獲得に乗り出すという展開はあり得るかもしれない。

ただ、同メディアは「ブレグマンはドジャースにとって魅力的な選択肢ではあるが、今オフは左翼手やブルペンの課題など、より深刻な問題に対処しなければならないだろう」と、他の補強ポイントより優先すべきなのかについては疑問を呈している。

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柴田雅人 Masato Shibata

スポーティングニュース日本版スポーツコンテンツライター。福岡県出身。幼少期から相撲、野球、サッカーを中心に幅広くスポーツを観戦。大学卒業後からライター活動を開始し、主にスポーツ記事の企画立案、取材、執筆などに携わる。現在もスポーツ観戦が一番の趣味で、複数競技を同時に視聴することもしばしば。