ロサンゼルス・ドジャースでプレーするキケ・ヘルナンデスは、古参選手の一人としてグラウンド内外で存在感を放っている。現在行われているポストシーズンでも勝負強い打撃を見せており、チームにとっては欠かせない戦力となっているが、過去にトレード願望を抱いていた時期があるという。米メディア『スポーツイラストレイテッド』が報じている。
現在34歳のキケはメジャーデビューした2014年からこれまでに、ヒューストン・アストロズ(2014)、マイアミ・マーリンズ(2014)、ドジャース(2015-2020,2023-)、ボストン・レッドソックス(2021-2023)の4球団でプレー。内外野の全ポジションを守れるユーティリティ性や、ポストシーズンでの勝負強さなどが魅力のベテランだ。
今年は2月に1年650万ドル(約9億6000万ドル)でドジャースと再契約したが、レギュラーシーズンでは93試合、打率.203、10本塁打、35打点と、本塁打以外は低調な数字にとどまった。一方、日本時間10月1日、2日に行われたシンシナティ・レッズとのワイルドカードシリーズでは、1戦目で3打数2安打、2戦目も5打数2安打1打点と結果を残し、2連勝で同シリーズを突破したチームに大きく貢献している。
同メディアによると「LAではファンのお気に入りとなったが、このベテランにとって状況は全く異なるものになっていた可能性もある。彼は2014年シーズン終了後、ドジャースがディー・ゴードン、ダン・ヘイレン、ミゲル・ロハスをマイアミ・マーリンズに放出した際にロサンゼルスに加入した。だが、内野陣の層が異常なほど厚く、出場機会を得られないと考えていたため、再びトレードを希望していたことを明かした」と、キケはドジャース入り直後の時期にトレード願望を抱いていたとのこと。
また、本人は「当時のドジャースのロースターを見ると、僕は3Aでキャリアを積むことになるだろうと思ったから、再びトレードされることを望んでいた。球団編成本部長のアンドリュー・フリードマン氏が僕に電話をしてきて、彼らの計画は僕にとって現実的なものだと話してくれた。彼らは様々なポジションをこなせる、僕のような選手を探していたんだ。僕は心の中で『わかった。でも、実際に目にするまでは信じないよ』と思った。あれから10年が経ったけど、僕はここにいる」と、球団首脳から直接説得を受けたことも明かしているという。
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