フィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワーバーは145試合、541打席の末についに成し遂げた。
現地9日（火）夜の対ニューヨーク・メッツ戦の7回裏、シュワーバーはメッツのジャスティン・ヘイゲンマンが3ボール1ストライクから投じた一球を捉えた。打球は左翼中間のフェンスを越え、ピッチクロックに当たって跳ね返ると、フィールド内に落ちた。だが最後の部分は問題ではなかった。シュワーバーがゆっくりとベースを回り始めた瞬間、シチズンズバンク・パークのファンは大歓声でシュワーバーの今季50号となるホームランを祝った。
THE 50TH SCHWARBOMB OF THE SEASON 💣 pic.twitter.com/EgbyXuyH4p
— Philadelphia Phillies (@Phillies) September 10, 2025
シュワーバーはこの3ランホーマーで2006年のライアン・ハワード（58本）以来となるチーム史上2人目の50本塁打を達成した。同時に、この一打でシュワーバーはメジャーリーグ（MLB）史上に名を残す存在となった。
シュワーバーがMLB史上10人目の快挙
この本塁打でシュワーバーの今季の通算成績は打率.240、50本塁打、123打点、99得点、10盗塁、OPS.926となった。
彼のホームラン、打点、盗塁のコンビネーションは注目に値する数字だ。『MLB.com』のポール・カセラ氏によれば、これまで、1 シーズンで50本以上のホームラン、120打点、10盗塁以上を記録した MLB 選手は9人しかいないからだ。
そのリストには、4人の殿堂入り選手（ベーブ・ルース、ウィリー・メイズ、ミッキー・マントル、ケン・グリフィーJr.）、将来的に殿堂入りする可能性が高い2人の選手（大谷翔平、アーロン・ジャッジ）、そして2000年代のMLBのパフォーマンス向上薬スキャンダルに関与したため殿堂入りは難しいと思われる3人の選手（サミー・ソーサ、バリー・ボンズ、アレックス・ロドリゲス）が名を連ねている。
Yes, Kyle Schwarber joined Ryan Howard as the only Phillies in the 50-homer club — but that’s not all.
— Paul Casella (@Paul_CasellaMLB) September 10, 2025
- 50 HRs
- 123 RBIs
- 10 SBs
Schwarber is in some pretty historic company: https://t.co/h61V4Rka87 pic.twitter.com/9dplrBvchW
（カイル・シュワーバーはライアン・ハワードに次いでフィリーズ史上2人目の50本塁打を達成しただけではない。50本塁打／123打点／10盗塁。シュワーバーは歴史に名を残す選手たちと肩を並べた）
この先、シュワーバーは可能な限り多くの本塁打を打つことに集中し、フィリーズのプレイオフに向けた勢いを維持していくことだろう。そしてシュワーバーが打てば打つほど、彼のMVP候補としての評価は高まる。それはハワードが58本のホームランを打ってナ・リーグMVPを受賞した年と同じシナリオだ。
50 trips around the bases, and he's not done yet#RingTheBell x @kschwarb12 pic.twitter.com/Aisbnse0e9
— Philadelphia Phillies (@Phillies) September 10, 2025
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原文：Kyle Schwarber’s 50th home run places Phillies slugger in elite company
翻訳・編集：石山修二（スポーティングニュース日本版編集部）
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