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第1戦のスタメン落ちを払拭するハッスルを見せたヤンキースのジャズ・チザムJr.のフラストレーション解消法は?

Dan Treacy

石山修二 Shuji Ishiyama

第1戦のスタメン落ちを払拭するハッスルを見せたヤンキースのジャズ・チザムJr.のフラストレーション解消法は? image

ワイルドカード・シリーズ第1戦でアーロン・ブーン監督がジャズ・チザムJr.とベン・ライスをスターティングラインアップから外した判断には、ファンだけでなくチザム本人からも不満の声が上がった。

チザムは9回裏の満塁の場面に代打で登場したがライトフライに終わり、自らの存在感を見せつけることはできなかった。それでも、試合後のロッカーではブーン監督の判断に不満を隠せなかった。

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そして一夜明けた第2戦、チザムはスターティングラインアップに復帰すると、ヤンキースのシーズンを救う勝利の中で何度となく期待に応えるプレイを見せた。

ブーン監督に対するチザムのコメントは?

第1戦の試合後、ブーン監督が左腕のギャレット・クロシェ相手ということで先発起用を見送った判断について問われると、チザムは記者団に背を向けたまま取材に応じた。

チザムは先発メンバーに自分の名前がなかったことに驚いたかと問われると「まあ、そうかな。ああ」と認めた。

チザムはブーン監督とは「少し話したが大したことじゃない」と語り、詳細は語らなかったが、チームメイト全員を信頼していると付け加えた。

(ジャズ・チザムJr.は背を向けながら、先発メンバーから外れたことについてどう思うかというメディアの質問を聞いていた)

ヤンキース打線はクロシェの前に11奪三振を喫し、1点に抑え込まれた。先発を外れていたチザム自身も9回の一死満塁の場面で代打として出場したが、ライトフライに終わった。チザムの前後、ジャンカルロ・スタントンとトレント・グリシャムはアロルディス・チャップマンの前に三振し、ヤンキースは1点差で敗れ去った。

ブーン監督は第2戦の試合前、チザムは感情を表に出すタイプであることを理解しているし、「自分とは違う」タイプだと説明した。その上で、「彼に笑顔でいて欲しいとは思っていない」と語ると、「全力でプレイしてもらいたいし、彼ならそうすることは分かっている。彼が自分の役割を果たし、勝利に貢献してくれることを願っている」と付け加えた。

そして、チザムはブーン監督の期待通りのプレイを見せた。打席では3打数ノーヒットに終わったものの、7回表にチームを救う守備を見せ、8回には四球で出塁するとウェルズのライト線のヒットで一塁から生還する好走塁を見せてこの試合の決勝点を挙げた。

試合後、チザムはブーン監督との関係について誤解を解いた。

「オレとアーロン・ブーンの間に問題なんてもとからないよ」とチザムは語った。

「今シーズン、彼はずっとオレにとっての監督だったし、オレもずっと彼を支えてきたからね」

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好プレイを生んだチザムのフラストレーション解消法は?

このプレイ、チザムはアウトこそ取れなかったが、吉田正尚の鋭い当たりをダイビングキャッチで止めたことでレッドソックスの勝ち越し点を防いだ。

(見逃せないプレイ。この試合が今も引き分けなのは、ジャズ・チザムのおかげ)

この守備の直後、チザムはオースティン・ウェルズの決勝打で一塁から生還し、勝ち越し点を挙げた。

(オースティン・ウェルズの一打でジャズ・チザムが一挙に生還して勝ち越し)

試合後、チザムは記者団に対して第1戦のフラストレーションはビデオゲームで解消したと語った。

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原文:How Jazz Chisholm Jr. backed up Game 1 comments with heroics in Yankees' playoff win over Red Sox
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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Dan Treacy

Dan Treacy is a content producer for Sporting News, joining in 2022 after graduating from Boston University. He founded @allsportsnews on Instagram in 2012 and has written for Lineups and Yardbarker.

石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。